VOICE

ガクブル渡航記

初海外・初飛行機・英語力ゼロ…初心者過ぎる特派員のガクブル渡航記

第023回:そしてぼくはイギリスへ……その2.荷物受取り・税関、そしてハローUK!

入国審査を終えたぼくは、再び尾行大作戦で「Baggage Claim」に到着★

おぅ、回ってる回ってる。回転寿司みたいに夥しい数のスーツケースが回っておりますよー。でも、なんかいっぱいコンベアあるし、どうやって自分の探したら良いの?途方もない作業な気がするし、そもそも勝手に取って良いのか……。

近くに、なんか大きめのサングラスを額に載せた、とても旅慣れた雰囲気の日本人女性がいらっしゃったので、どうしたら良いのか聞いてみました。

「便ごとにベルトコンベアが分かれているから、あなたの便のところへ行って、自分のスーツケースが出てくるのを待ったらいいわ」

とお姉さん、バーが似合いそうなハスキーヴォイスで教えてくれました。
ありがとう御座います。

天井の表示板の案内で自分の乗ってきたNARITA発便をチェック。案内に従って行ってみると、ちょうどぼくのスーツケースが出てきたところ。
お姉さん、どうです?ぼくの赤いスーツケース、超イケて……

ガコン、ドコン、ボッコン

……勢い余ってコースアウトし床に転げ落ちてきやがんの(苦笑)

さて、旅は出逢いと別れの繰り返し。お姉さんに別れを告げて、ぼくはそのまま税関へ。とくに課税対象のものを持っていなかったので、緑のランプの通路をスルー。そして到着ロビーへ。

たくさんの人がウェルカムボードを持ってお出迎えに来る中、ツアーでも何でもない、一人旅のぼくには、誰もお迎えなんておりません。彼らを尻目に空港の外へ出ると、なんだか、日本とは違う匂い、違う空気。そして全然見慣れない風景が広がっています。

行き交う人はみな外人。
これがイギリスか、
これがイギリスなのか……。

思えば、ここまで来るのは長い道のりだったなぁ。何も知らない超ビビリのぼくでしたが、ついに今、こうしてイギリスの地に降り立ちました。

まだちょっと実感が湧かないんだけど、何だか、一人でここまでこられたことで、かなり逞しく、一回りも二回りも成長できた気がする。

とうとう来ちまった……。

今まで応援してくれた皆さん、本当にありがとう御座いますm(_ _)m

さーて、これから一体どんな体験が待ち受けているのか。何があっても今のぼくならへっちゃらさ。
まずは、地下鉄ピカデリーラインでロンドンへ……

ドスッ。
痛いなぁ、誰だよぶつかってんの……って、
身長185cm、筋肉質、モヒカン、顔中ピアス、全身タトゥーのパンクさんが目の前にっ!

しかも衝撃か恐怖か、手にしていたパスポートを床に落としてしまうぼく。

パサッ。

「あ、はあぁっ、す、すすすみません」←エクスキューズミーすら出てこない(汗)

ところが。

めっちゃコワモテのパンクさん、
「I’m sorry」とめっちゃ優しい声で言いながら、
わざわざパスポートを拾ってぼくに両手で差し出すと、
「Welcome to England」とウインクをしてきびすを返し、
軽く手を振りながら去っていったのです。

なんてカッコイイ人なんだ……(感激)。
よし、絶対にこの国に馴染んでやる!この国で良い思い出を作ってやるぅ!
でもってドクターマーチンのブーツを買っ……(関係ないだろ)

そんなわけで、応援して下さったみなさん、ありがとう御座います。
ユーイチはこうして無事にイギリスの地を踏むことができました。
でも、ぼくのガクブル渡航は、まだまだ始まったばかり。
この地で頑張ってくるからよぉー、またいつか、お会いしましょう。

はばないすでー。

fin

ヒースロー着まであと0時間

PROFILE

Name ユーイチ
Age 20ウン歳
Nationality 生粋ジャパン

「初めての海外なんですが、ぼく大丈夫ですかぁ?」
思えば恥の多い人生を送ってきました。生まれてこの方、飛行機に乗ったことがなく、日本語しかしゃべれない、しかも異文化に超ビビリます。もう、ガクガクブルブルです! けど、人生経験と思って嫌々自分を奮い立たせて初海外行ってきました。わからないことだらけ、旅の道中もいろんなことがありました。みなさんの参考になるかわかんないですけど、そういうのをナマ声のレポとして書きためていきたいです。

今回のポイント
バゲージクレームで荷物を受け取る方法
特に係の人が居て、何かの書類を見せて受け取るわけではありません。案内表示を頼りに自分の便のベルトコンベアへ行き、自分で自分の荷物を探し、そのままピックアップします。荷物は順番に機内から運ばれてきますから、見あたらないときはしばらくそのまま待ちましょう。なお、コンベアは巡回式なので、自分の荷物を取り損なったりしてもしばらくの間はずっと回り続けていますのでご安心を。ちなみに、今回のぼくのように自分のスーツケースが勢い余って転げ落ちる、ということもごく希に発生します。そのとき、衝撃でスーツケースが開かないよう、ロックやベルトはあらかじめ厳重にしておきましょう。
自分の荷物が出てこなかった場合は…
日本を出発するときに貰ったクレームタグ(今回のように手荷物に付けてもらったり、Baggage Identification Tagとしてチケットに貼ってくれたりしているはず)という引換券を持って、自分の乗ってきた便の航空会社の「Lost & Found」カウンターに申し出れば、盗難や何かのトラブルに巻き込まれていない限り、荷物は必ず戻ってきます。
税関審査の通り方
課税対象物を持っていない人は緑のランプがついた通路(Nothing to Declear)を通ります。持っている人は、赤いランプがついた通路(Goods to Declare)へ並びましょう。
課税の対象になる物
  • ・200本以上の煙草
  • ・2L以上の酒類(アルコール度数22%以上は1L)
  • ・香水60cc(オードトワレは250cc)以上
  • ・その他、合計145ポンド以上の商品  など

引換券はスーツケースに取りつられたこのタグに対応しています。