入国審査を終えたぼくは、再び尾行大作戦で「Baggage Claim」に到着★
おぅ、回ってる回ってる。回転寿司みたいに夥しい数のスーツケースが回っておりますよー。でも、なんかいっぱいコンベアあるし、どうやって自分の探したら良いの?途方もない作業な気がするし、そもそも勝手に取って良いのか……。
近くに、なんか大きめのサングラスを額に載せた、とても旅慣れた雰囲気の日本人女性がいらっしゃったので、どうしたら良いのか聞いてみました。
「便ごとにベルトコンベアが分かれているから、あなたの便のところへ行って、自分のスーツケースが出てくるのを待ったらいいわ」
とお姉さん、バーが似合いそうなハスキーヴォイスで教えてくれました。
ありがとう御座います。
天井の表示板の案内で自分の乗ってきたNARITA発便をチェック。案内に従って行ってみると、ちょうどぼくのスーツケースが出てきたところ。
お姉さん、どうです?ぼくの赤いスーツケース、超イケて……
ガコン、ドコン、ボッコン
……勢い余ってコースアウトし床に転げ落ちてきやがんの(苦笑)
さて、旅は出逢いと別れの繰り返し。お姉さんに別れを告げて、ぼくはそのまま税関へ。とくに課税対象のものを持っていなかったので、緑のランプの通路をスルー。そして到着ロビーへ。
たくさんの人がウェルカムボードを持ってお出迎えに来る中、ツアーでも何でもない、一人旅のぼくには、誰もお迎えなんておりません。彼らを尻目に空港の外へ出ると、なんだか、日本とは違う匂い、違う空気。そして全然見慣れない風景が広がっています。
行き交う人はみな外人。
これがイギリスか、
これがイギリスなのか……。
思えば、ここまで来るのは長い道のりだったなぁ。何も知らない超ビビリのぼくでしたが、ついに今、こうしてイギリスの地に降り立ちました。
まだちょっと実感が湧かないんだけど、何だか、一人でここまでこられたことで、かなり逞しく、一回りも二回りも成長できた気がする。
今まで応援してくれた皆さん、本当にありがとう御座いますm(_ _)m
さーて、これから一体どんな体験が待ち受けているのか。何があっても今のぼくならへっちゃらさ。
まずは、地下鉄ピカデリーラインでロンドンへ……
ドスッ。
痛いなぁ、誰だよぶつかってんの……って、
身長185cm、筋肉質、モヒカン、顔中ピアス、全身タトゥーのパンクさんが目の前にっ!
しかも衝撃か恐怖か、手にしていたパスポートを床に落としてしまうぼく。
パサッ。
「あ、はあぁっ、す、すすすみません」←エクスキューズミーすら出てこない(汗)ところが。
めっちゃコワモテのパンクさん、
「I’m sorry」とめっちゃ優しい声で言いながら、
わざわざパスポートを拾ってぼくに両手で差し出すと、
「Welcome to England」とウインクをしてきびすを返し、
軽く手を振りながら去っていったのです。
なんてカッコイイ人なんだ……(感激)。
よし、絶対にこの国に馴染んでやる!この国で良い思い出を作ってやるぅ!
でもってドクターマーチンのブーツを買っ……(関係ないだろ)
そんなわけで、応援して下さったみなさん、ありがとう御座います。
ユーイチはこうして無事にイギリスの地を踏むことができました。
でも、ぼくのガクブル渡航は、まだまだ始まったばかり。
この地で頑張ってくるからよぉー、またいつか、お会いしましょう。
はばないすでー。
fin
Name | ユーイチ |
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Age | 20ウン歳 |
Nationality | 生粋ジャパン |
「初めての海外なんですが、ぼく大丈夫ですかぁ?」
思えば恥の多い人生を送ってきました。生まれてこの方、飛行機に乗ったことがなく、日本語しかしゃべれない、しかも異文化に超ビビリます。もう、ガクガクブルブルです! けど、人生経験と思って嫌々自分を奮い立たせて初海外行ってきました。わからないことだらけ、旅の道中もいろんなことがありました。みなさんの参考になるかわかんないですけど、そういうのをナマ声のレポとして書きためていきたいです。