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ガクブル渡航記

初海外・初飛行機・英語力ゼロ…初心者過ぎる特派員のガクブル渡航記

第020回:初めての飛行機でガクブル その2.機内でのこと

さて、上空数千メートルを飛行中。
下に見えるのは多分ロシアかどっか(適当)。先ほどアメニティとしてスリッパと耳栓とアイマスクが配られました。……探し回って買った意味ないじゃんorz

さて、飛び立って1時間もしないうちに最初のお食事が。持ってきたのはよりによって外人添乗員。
「×▼※S…Fish…○♪▲◎……meet?」へっ?
……な、なんか英語で尋ねています(汗)
そしてそれに流暢な英語で答える隣の席の人!

申し遅れましたが、ぼくの隣(通路側)、外人さんなんですよー!
これでは何と言っているのか聴けたモンじゃないっ。
ていうか、なんか英語で答えた上に添乗員さんと冗談とか言い合って笑ってるよー(汗)

そうこうしているうちに、もう一度添乗員さんがぼくに質問。

機内食って不味いっていうけど、けっこー美味しかったです。

「×▼※S…Fish…○♪▲◎……meet?」

……ん、これはもしや、なんか肉か魚かって聞いてるんじゃないのか?(行間は想像力でカバー)。

よ、よし。「ア、アン、アフター」……肉か魚かで答えれば良いのに、自信がないからってなんてチキンな回答っ。

しかしながら、これが功を奏してか、ぼくのテーブルには肉料理ドーン!!!めでたし。

さて、無事にご飯を食べ終わったところで、そろそろトイレに……と思いきや!
隣の人のご飯が邪魔で通路に出られん!隣はただでさえテラ外人。言葉が通じない。早くっ、添乗員さん早く隣の人の食事を片づけてくれっ!

モジモジしていると、隣の人の青い綺麗な眼がぼくを射る!
「May I help you?」
わーっ、なんでもない、なんでもないっす!と思いつつさらにモジモジしていると、外人さん、気付いてくれたのか席を立って道を造ってくれました。
「テ、テンキュー」

慌ててトイレに駆け込むぼく。気圧の変化で膀胱が刺激されたんだろうか(汗)
無事にトイレに入ったものの、よく使い方がわからんっ。
足許のアクセルみたいなペダルで流すのは分かったんだけど、さ、最後まで蛇口の捻り方がわからず、手を洗えないばっちいユーイチなのでしたorz
くんくんくん(手の臭いを嗅ぐ音)

ヒースロー着まであと10時間

PROFILE

Name ユーイチ
Age 20ウン歳
Nationality 生粋ジャパン

「初めての海外なんですが、ぼく大丈夫ですかぁ?」
思えば恥の多い人生を送ってきました。生まれてこの方、飛行機に乗ったことがなく、日本語しかしゃべれない、しかも異文化に超ビビリます。もう、ガクガクブルブルです! けど、人生経験と思って嫌々自分を奮い立たせて初海外行ってきました。わからないことだらけ、旅の道中もいろんなことがありました。みなさんの参考になるかわかんないですけど、そういうのをナマ声のレポとして書きためていきたいです。

今回のポイント

機内での過ごし方

アミューズメント
機内では前の座席に液晶テレビが埋め込まれていて、肘掛けに備え付けられたコントローラーを使うことで、映画を見たり、音楽を聞いたり、ゲームをしたりすることができます(もちろん無料)。これは離陸後にヘッドホンが配られ、使用可能になります。音楽はポップスからクラシックまで幅広く。映画はつい最近上映が終了したばかりのもの、まだDVD化がされていないものなど、かなり新しいものがたくさん入っています。但しこちらも通常の電化製品と同じで離着陸時は使用ができません。
食事
約11時間のフライトで、機内食は合計2回。一回目は肉か魚か選べて、2回目は和食か洋食が選べました。それ以外にも、飲み物(アップルジュースorお茶orコーヒーorビール)やパンが何度か配られたりして、さほど空腹感はなかったです。食事を運んできてくれる添乗員さんは日本人と外国人が5:5くらいの割合でした。しかし運悪くほとんど外国人の添乗員さんでした(こればっかりはくじ運か)。その都度、ぼくは上記の「アフター」以外にも「ホ、ホッッコーフィー」とか、「チョップスティックプリーズ(箸をくれたまえ)」などかなりのガクブル英語を連発しましたが、さすがに外国人添乗員さんもブロークンイングリッシュ慣れしているのか、ばっちり通じて胸をなで下ろしたのでありました。ちなみに途中でアイスクリームが配られたようでしたが、寝てて気付きませんでした。
トイレ
トイレは機内に数カ所(ぼくの乗った便はエコノミーのスペースだけで前後左右に4箇所)設置されていて、離着陸時以外はいつでも使用が可能。但し、今回のように食事の後は添乗員さんが片づけてくれるまで(だいたい食事が出てから1時間後くらい)、行きにくい状況になります。食事の時刻については、航空会社によって最初にアナウンスがある場合がありますから、あらかじめ済ませておくと良いでしょう。
アメニティ
航空会社にもよりますが、ぼくのとこはアイマスクと耳栓と歯ブラシ、それから簡易スリッパが配られました。これらは持ち帰ってもOKなようで、ありがたい限り。このほか、毛布とクッション(枕)も配られますが、あくまでレンタルですので間違って持ち帰らないように。
時差ボケと就寝時間
ぼくの乗った便は昼に出て、地球の自転方向と同じに進み、夕方にイギリスへ着く便。ですから行きに関して時差ボケはそれほどきつくないです。但し、帰りは自転方向と逆になり、完全に昼夜逆転しますから、聞くところによると機内の照明を暗くする就寝時間が設けられているようです。ちなみにエコノミーですが、座席の広さは新幹線の指定席程度。ある程度背もたれを倒せても、足が伸ばせないのがちょこっと窮屈です。
エコノミー症候群の予防
座席の話題が出たのでこのことにも触れておきましょう。飛行機の中はわりと乾燥しています。この中に同じ姿勢で長時間座っていると、体内の血が固まってしまう『エコノミークラス症候群』になりやすいので要注意。『エコノミークラス症候群』は軽度のもので足のむくみや痛み、重症になると足にできた血の塊が肺に詰まって命を落としかねない!……と、聞いてガクブルしていたぼく。ソフトドリンクお変わり無料を良いことに、水分をこまめに取り、トイレに行くときストレッチなんかをするよう心掛けたところ、無事に何事もなく済みました(ほっ)