KNOWLEDGE

ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

人が飛躍する前の“ある”現象

こんにちは。ゆっきーです!
以前、とあるテレビ番組を見ていたら、バレーボールの全日本代表選手・山本愛さんが出演していました。山本愛さんといえば、出産を機に現役を引退したものの、バレーボールへの思いを捨てきれずに現役復帰をしたアスリートです。

番組の中で、彼女にまつわる印象に残った話がありました。それは、当時、日本代表に選ばれながらも、ある雑誌が山本さんについて、「武器がない選手だ」と指摘したそうです。この言葉はアスリートにとって、たいへんプライドが傷つく内容だと思います。一般的に考えてみると、この指摘は、日本代表までに選ばれている山本さんに対して、とても失礼であり、良いか悪いかといえば、決して良いとは言えないと思います。案の定、この言葉に彼女は傷つき、とても悔しい思いをしたそうです。

ところが、です。それからこれまで以上に奮起し、人生で初めてといっていいくらい猛烈にバレーに打ち込んだそうです。自分の強み・武器をつくるために。それ以来、高いトスでも打てるようにして、それを自分の武器にできたとのことでした。この現象をあらためて面白いなと思いました。

山本さんにとって、雑誌による失礼で挑戦的な指摘が、結果的には、彼女の才能をさらに引き出したわけですね。そういった意味では、その雑誌の指摘は、良かったとも言えます。これに似たようなことは他のスポーツ選手もありますし、私たち一般人でもしばしば経験のあることではないでしょうか。

自分にとって心地よくない現象や言動が、結果的には自分を高めるためのきっかけとなった経験です。

このように考えてみると、自分にとって好ましくない状況や言動があったときは、まだその時点では、良い悪いの判断をしないほうが良いということがいえそうです。つまり、それらを決してマイナスに捉える必要はないことです。嫌な現象や言動に遭遇したときは、「よし、これで自分のレベルが上がるかもしれない!サンキュー」とそれらを前向きに捉え、感謝の対象に振り替えることができたとき、あなたの前に奇跡が起こるかもしれません!

さて今回は、『人が飛躍する前の“ある”現象』について、述べたいと思います。これは、留学生活中にも当てはまることですので、ぜひ、改めて認識して欲しい内容でもあるんです。特に留学中に壁にぶち当たってしまったときにでも思い出してくださいね。おもしろいもので、人間の身体は、人生そのものというか、教訓を教えてくれていることってありますよね。

たとえば、『手に掴んだものを離さないと、新しいものが手に入らない』とか、『私達の目はなぜ前についているのか・・・』などなど。私達の身体から、さまざまなことに対して、気づきを得ることができるものです。そのような類の話をひとつご紹介しましょう。

まず、人が飛躍する前に起こりがちな、“ある傾向”ってあるんですね。それは何かというと、現状よりも、一旦、マイナスになるということです。

もちろん、これはひとつの傾向ですので、すべてに当てはまるとはいえないかもしれませんが、やはり、このことも私達の身体が端的に表してくれているんです。ここで、ちょっと次の動作を想像してみてください。人は飛躍するとき、つまり、ジャンプするときは、人はどんな体勢をとりますか?

一旦、沈みますね。足(膝)を曲げる。つまり、低い体勢になるのです。当然、それはジャンプするために必要な動作であり、反動をつけるためには低い体勢をとる必要があるわけです。 上に行きたいにもかかわらず沈むからといって、決してそれはマイナスの動作ではありません。上に行くために、一旦、下がることはむしろ必要な動作なんです。

実はこのことは、日常生活にも言えることだと私は考えております。つまり、今、精神的に苦労している人や、頑張っているにもかかわらず、自分が以前よりも、むしろマイナス傾向の中にあると思える状況であっても、実は、それは飛躍する前の体勢そのものかもしれないということなんです。その状況が、たいへんな状況であればあるほど、その後の飛躍もすさまじいものになる可能性があるということです。できるだけ上にジャンプしようとすればするほど、反動をつけるために、それに合わせて、膝も深く曲げないといけませんよね?つまり、深く沈む必要があるんです。ところが、このことを知らないと、せっかく飛躍する前兆であるにもかかわらず、以前よりもマイナスになったからといって、そこで諦めてしまうかもしれません。

飛躍の状態は、その先にあるのです。自分自身が一生懸命頑張っているのに、なかなか伸びない、あるいは、むしろマイナスになっているように思うときがあれば、今回の話、『飛躍する前には一旦、下がる傾向がある』ということを、ぜひ、思い出して欲しいと思います。今回は以上です。

ゆっきーでした。

留学を本格的に考え始めたあなたへ

ゆっきー先生が、直接、あなたの相談に乗ってくれるのが
【留学コンサルティングサービス】。
渡航国選びから、悩める留学エージェント選びまで大変ご好評頂いております。

留学コンサルティングサービスはこちら

PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子