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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

留学中に日本人と付き合うべきかどうか

こんにちは!ゆっきーです。

以前、電車の中で、隣りに座っていた中学生くらいの少年2人の会話が聞えてきたのですが(盗み聞きではありません。聞こえてきたのです 笑)「帰国子女はうらやましい」と言っていました。

どうやら、その学生さんたちが、帰国子女をうらやましいと言った理由には、帰国子女は、幼い頃から、親の仕事関係等で長年外国に暮らすことができるので、苦労することなく、外国語を流暢に話せるようになれる・・・と想像したからのようでした。

さて、みなさんはどう思いますか?帰国子女の人達は苦労することなく、その国の言語をマスターしていると思いますか? 実は、これはとんでもない誤解なんですね。帰国子女の方が前述の学生さんの会話を聞いたら、きっとガッカリするでしょう。たとえ若くして外国生活を始めたからといっても、言語一つマスターするのには、たいへん苦労もするし、現地校へ行けば行ったで、学校やクラスに馴染むことは、そんなに簡単なことではありません。これはあまり知られていないことかもしれませんが、それが理由で、帰国子女の人達の中には、登校拒否になってしまったり、精神的に参ってしまった生徒さんは実際いるのです。

その後、しばらく苦労して、やっと現地生活に慣れたところで、再び日本に帰国するとなると、幼い頃から外国生活をしていたため、今度は日本語がままならずに、またそこで苦労するのです。これは外国生活をしている間、現地校へ行くか、日本人学校へ行くかによっても状況は異なりますが、特に、現地校へ行った生徒さんは、言語習得や環境の変化に相当苦労しているのが普通です。彼らは彼らなりにたいへんな努力をしているのですね。

私の好きな言葉の一つに、「人を羨ましいと思うには条件があり、その人のした苦労も一緒に背負う覚悟があるか」というのがあります。人から羨ましいと思われている人達は、それなりの苦労もしているということです。何事も、地道に頑張っていくしかありません!

さて、留学生の関心事の一つに、留学先における日本人留学生の数が挙げられます。 やはり、留学先に多くの日本人がいる環境は望まないでしょう。今回は、それに関連し、わりと多くの留学生が頭を悩ます、日本人留学生との付き合いについて触れたいと思います。

あなたは、留学中に日本人留学生と付き合いたいですか?それとも、距離を置きたいですか?これから留学される方の中には、「現地では日本人と一切付き合わない!」と、堅く決心をして留学に参加しようとされる方もいると思います。私は、そのような意気込みのもと、留学に参加されるということは、気持ちもよく理解できますし、むしろ応援したくなるほどです。実際、留学先では言葉、文化、生活習慣の違いにより、ときにはストレスを感じたり、孤独感を味わうものです。そんな中、日本人と一切付き合わないとなると、よほど自立した人でないとかなりしんどい想いをするでしょう。それを実行できたとすれば、自分を律するという意味では、たいへん貴重な経験になるはずです。ある意味、スゴイことです。ぜひ、そのような方には、“日本人ご法度”に挑戦して欲しいと思うんです。一方、そこまでの決心はないものの、現地では日本人と付き合うべきかどうかを知りたい人へ向けて、今回はお話したいと思います。

結論から先に述べます。日本人と付き合うべきかどうかを迷っている人であれば、「留学先で知り合った日本人との付き合いも大切にせよ!」ということです。これは言い間違いではありません。本心から言っていることです。留学指導者などから、よく「日本人は遠ざけよ!」とか「日本人とは付き合うな!」など、アドバイスをされた方もいるかもしれませんね。しかし私の意見としては、逆に、日本人だからということで、無理に距離を置く必要もないということです。もちろん、現地で日本人と、常につるんで行動を共にすることはオススメしません。というか、それでは折角、海外で生活をしている意味が半減してしまいますね。当然です。ここでは、あくまでも、現地において、日本人だからといって無理に距離を置く必要はないということを言いたいのです。

留学目的には、学位や資格を取得するとか、語学を習得するとか、文化を知ることなど、さまざまなものがあると思います。それ以外にも、留学先での人的交流があるんですね。これも留学目的の醍醐味といえるのです。人は人を通じて磨かれます。留学をしているからといって、日本人からは何も得るものはない、なんてことは決してありません。

また、留学先での適度な日本人との交流の良い点は、日本人との会話は精神的に癒されることと、それによって、外国生活でのストレスも解消されることがあるということです。もちろん、その際の注意事項としては、その居心地のよさに負けてしまうことですね。ずっと一緒に行動を共にするという状態では、好ましくないでしょう。それは言うまでもありませんね。

いずれにしても、自分のポリシーから、「日本人とは一切付き合わない!」と決心された人でないかぎり、“留学先で知り合った日本人との出会いも大切にする”ということは、このブログの読者のみなさんには、ぜひ、覚えておいて欲しいと思います。その日本人との出会いが、その後のあなたの人生を変えてしまうほどの“ダイナミックな出会い”になるかもしれませんよ。

それでは、次回をお楽しみに!

ゆっきーでした。

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子