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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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留学中、自分にとって嫌なこと、都合の悪いことを、いつまでも引きずらなくなる思考―“良かった思考”

こんにちは。ゆっきーです!
しばしば、一流のスポーツ選手などが、「試合を楽しむ!」というコメントをすることがあります。それが良い結果につながったとインタビューアーに語る場面を見かけます。

以前の私は、このようなコメントを聞いたとき、「楽しくやれば良い結果がでるもの」と短絡的に考えていた時期がありました(苦笑)。でも実際はどうでしょうか?

何でもそうですが、ただ楽しくやりさえすれば良い結果がでるわけではありませんね。ここであなたに質問なのですが、どんなとき人は、「楽しみたい!」と思うのでしょうか?

・・・・・・・・

そうです。楽しくないときです(笑)。本当に毎日が楽しい人は、楽しむなんて発想は湧かないでしょう。それが当たり前の状態だからです。ですから、一流のスポーツ選手たちの「楽しむ」という言葉の裏には、たいへんな努力、辛さ、苦しさが隠されていることを見抜かねばならないと思います。日頃、彼らは楽しくないからこそ、「楽しみたい」という発想が湧くのです。「好きなこと」や「得意なこと」をしても、辛いこともあるし、苦しいこともあるのです。これはスポーツ選手にかぎらず、どんな世界でも共通していると思います。

さまざまな世界で、結果を残している人たちの言う、「楽しく」や「楽しみたい!」という上辺だけの言葉だけをマネして、努力することを怠り、何でも「ただ楽しくやればいいや」という言葉に逃げないようにしたいものですね。

さて今回は、「留学中、自分にとって嫌なこと、都合の悪いことを、いつまでも引きずらなくなる思考―“良かった思考”」についてご紹介しましょう。

これは具体的にどんな思考法かというと、自分にとって都合の良いことでも悪いことでも、それが起こった後に、必ず、最後に「良かった!」という言葉で締めくくってしまう思考法です。このように書くと、都合の良いことの後ならまだしも、悪いことの後に「良かった!」というのは抵抗があるかもしれませんね。でも、過去に、あなたにとってそのときは都合が悪いことであっても、後々、「そのお陰で・・・」ということはありませんでしたか?

たとえば、こんな具合です。

「あの場面で恥を書いてしまった。でも、そのおかげで、その後、同じことを繰り返さないように、真剣に物事に取り組むようになり、結局、自分の実力を伸ばすことが出来て良かった!

「人間関係で揉め事があり、とてもつらい思いをした。でも、それがキッカケで、自分自身のこれまでの行動を振り返ることができ、軌道修正ができて良かった!」など。

自分の過去を振り返ってみると、「災い転じて福となす」といわれるように、「あのときのおかげで・・・」ということは意外と多いものです。そうです・・・実は、私たちにとって、そのときに直面していることが、後々、それが本当に自分にとって良いことなのか、悪いことなのかはその場では判断できないのです。どうやら物事は、自分の見方・捉え方次第で、良いことにも悪いことにも解釈が出来るようです。言いかえると、本来、物事自体に良い・悪いはなく、実は、私達がそのことに対して、どんな意味付けをするかによって、良い・悪いかが決まるわけですね。それを決めているのは、結局、私たち一人一人なんです。だったら、自分にとって都合が悪いと思えることを、見方や視点をちょっとだけ変えてしまい、それを良いことにしてしまえば良いわけですね。この思考法は、慣れるまでは多少時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまうと非常に簡単です。

過去、こんな留学生がいました。アメリカのサンディエゴへ留学した学生なのですが、ある日、バスを1時間以上も待っていたのだそうです。ようやく来たと思い、立ち上がると、何とそのバスは彼に気づかなったのか、そのまま通り過ぎてしまったそうです(汗)。その後、次のバスが来るのに、さらに1時間以上待ったというのです。その彼は、この状況をこのように振り返って語ってくれました。

「こんなことって日本では体験できないし、面白すぎますよ!」と(笑)

普通、こんな状況に遭ってしまったら、面白いなんてなかなか思えないのではないでしょうか。バスのシステムやその運転手のあまりのいい加減さに腹を立て、嫌な思い出として残っているはずです。しかし、彼は、その出来事を自分にとって面白い思い出に変えてしまっているわけです。彼は、これ以外にも、留学中に遭ったいろんなハプニングを、克明にメモにとっておき、「ハプニング集」と名づけ、アメリカでのおもしろ体験集として自分のネタにしていたのです。出来事自体に、本来良いも悪いもない。それに対して、自分がその出来事をどのように意味づけするかによって決まる。そんなことを見事に実践していました。このような人はどこの国に行っても成功するでしょうね。今後がとても楽しみです。

そこで皆さんにお勧めしたいことは、自分にとって都合が良いことでも悪いことでも、それが起こった後に、必ず、最後に「良かった!」という言葉で締めくくってしまう癖をつけてしまうことなんです。もちろん、その場でとっさにこのように考えることは無理かもしれません。しかし、その後、その中から、良かったと思えることを探してみる努力をしてみてください。

これが出来るようになると、留学中の嫌な出来事を、いつまでも引きずることなく、どんどん流していけるようになれます。精神的にもとても健康的になれますので(笑)、この“良かった思考”は、ぜひ、オススメです。おまけに、このような思考が完全に身に付くと、自分に対してばかりではなく、自分の発した何気ない言葉が人を元気づけたり、勇気づけたりするようになりますよ。

「物事には、本来、それ自体に良い・悪いはない。自分の意味づけ次第であり、それを決めているのは自分自身」

という視点は、是非、頭の片隅においておきたいものです。これは誰のためでもなく、無駄のない留学生活を自分自身が送るための発想・知恵です。自分にとって良い体験ばかりでなく、都合の悪いと思える体験の両方をも、この「良かった思考」で、貴重な体験に変えてしまいましょう!

今回は以上です。

ゆっきーでした。

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子