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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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留学の不安や悩みの対処法

こんにちは。ゆっきーです!
日本人ハリウッド映画プロデューサーのマックス桐島さんをご存知ですか?マックスさんは、高校時代に単身渡米し、UCLA映画科を卒業後、2年半にわたり世界92カ国を廻る放浪生活を続け、俳優生活を経てからハリウッドで映画製作の世界へ乗り出します。

このマックスさんの著書に、「仕事は演出力」(日経BP社)があるのですが、この本は、ハリウッドスターとの仕事やプライベート生活を通じ、彼らの「自分の魅力を相手に伝える“演出力”」について、さまざまなエピソードを交えながら語られています。ハリウッドスターだから好かれるのではなく、人としてどんな人が好かれ、魅力があるのかということを考えさせられる内容でした。

これから海外生活をされる方にとっても、たいへん参考になる内容だと思います。やはり、どこの国行くにしても、結局は“人とのつながり”です。人間関係を円滑に運べる人は、どこの国でも上手くいくものです。ご関心のある方は、ぜひ、一読をお勧めします。

今回は、自分で解決する≪留学の不安や悩みの対処法≫について紹介したいと思います。この方法は、留学時にかかわらず、普段の生活にも十分使える方法ですので、ぜひ、試して欲しい内容です。

その前に前提条件があります。まずは、留学に関して、何か不安や心配事が生じたときは、そんな自分自身を決して否定しない、責めないことです。かりにあなたが留学直前であったり、留学中に、「こんなことで悩んでいて、この先、本当に大丈夫なんだろうか」とか「この先、やっていけるのだろうか」といったようにです。

自分を責めることは、かえって逆効果です。不安に思うことは決して悪いことではありません。裏をかえせば、<自分自身が“慎重”に行動しようとしている>ということなんです。慎重に行動することも留学では大切な要素ですね。ただし、不安に思うこと自体は悪いことではないのですが、注意しなければならないことは、その状態がずっと続くと、精神的に疲労してまい、目の前にことに集中できずに、パワー溢れる行動が出来ないことです。そこが問題なわけです。当然、その状態では良い結果が出ないでしょう。ですから、まず、不安に思う自分自身をそのまま認めてあげ、それから対処していくことが前提となります。自分自身を肯定してあげると、気持ちがたいへん楽になってきます。その上でこれから述べる効果的な方法を実行すればよいのです。ここまではよろしいですか?

では早速、不安や悩みの対処法ということで、最も効果的な方法をご紹介しましょう。それは、<T・O・P>を使うことです。T・O・Pとは、THINK ON PAPERのことです。つまり、<紙の上で考える>ということです。要するに、頭の中にある、あなたの不安や悩みをすべて紙の上に書き出し、そこで考えてみる。頭の中だけで考えてしまうと、次から次へと問題や不安が持ち上がってしまい、悩みがエンドレス状態になります。そんな経験はないですか?頭の中だけで考え、かりに解決したつもりになっても、また気付くと、再び同じ不安や悩みを繰り返し考え、落ち込んでいるなんてことはよくあることです。そこで、T・O・P、つまり、不安や悩みのすべてを紙の上に書き出してしまうのです。

紙に書き出すと、二つの効果があります。ひとつは、自分の問題が客観視できる。二つ目は、書くことで、頭の中が整理できる。実際に、今ある悩みを書いてみると、「なんだ、こんなことを不安に思っていたのか、悩んでいたのか」なんてこともあるものです。紙に書き出すことで、自分の問題が客観視できるからです。よく人の悩みには、わりと冷静に考えられ、相手に適切なアドバイスができるものです。それは、人の悩みであれば、客観視できるため、冷静に物事を判断できるからです。その冷静な判断を、紙に書き出すという作業で、実は、自分に対してもできるようになるのです。また、人間は、つい頭だけで物事を考えてしまうと、どうしても思考には限界がありませんから、整理がしにくく、不安や心配事がどんどん湧き上がってしまうのですね。すると、必要以上に深刻に感じたり、大げさに考えてしまうものです。その点、紙の上に書き出すという作業をすると、頭の中が整理できるので、無駄な思考を断ち切ることができるのです。

そして、次のステップとして、書き出した悩みや不安に対しては、淡々と処理をしていくことです。機械的に処理するくらいの気持ちでやるといいと思います。淡々と処理をするということは、自分の問題であっても、客観的に処理をするということです。そのためには、悩みや不安を箇条書きにしておくと処理しやすいでしょう。処理するたびに、その項目の真ん中に横線を引き、“処理した”と視界からも認識できるように工夫してみると、解決したという達成感や励みにもなります。

以上が、自分で解決する≪留学の不安や悩みの対処法≫です。くれぐれも、悩みや不安は、自分の頭の中に溜め込まないでくださいね。紙の上にすべて吐き出してしまい、そこで客観的に考えるのがコツです。このT・O・P(Think on Paper)という作業が、きっと、あなたの留学前や留学中の<不安や悩み>をらくらく解決してくれることでしょう。ぜひ、実践してみてくださいね!

次回は「AかBの選択で迷ったときの一つの決め方」についてです。お楽しみに!

ゆっきーでした

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子