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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

TOEICやTOEFLのスコアアップを図るには、留学したほうが良いのか?

こんにちは。ゆっきーです。
みなさんが何かの講演やセミナーに参加する場合、そのセミナーの善し悪しをセミナー講師の話の内容で判断すると思いますがいかがでしょう?

実はセミナー内容の善し悪しを、セミナー講師の話の内容のみで判断してしまうと、あまり自分にはプラスにならないのですね。何故なら、その場合、話の内容は、100%講師任せになってしまうからです。

実は、セミナーを120%良いものにするには、講師に任せっきりにするのではなくて、講師からいい話を引き出すのがコツなんです。つまり、聞き手のみなさん側から講師をうまくコントロールすることなんです。すると聞き手側は断然得をします(笑)。そんな聞き方があるんですよ。

×←セミナーの充実度=講師の話
○←セミナーの充実度=【講師の話】×【参加者側の講師から引き出す情報の量】

こんな公式です。つまり、セミナーの充実度というのは、講師と参加者側の相互作用で決まるんです。言葉を変えると、“参加者側”がそのセミナー内容をいくらでも充実したものに「変える」ことができるんです!私はこれを「積極的セミナー講師の操作術」と呼んでいます(笑)

講師からいい話の具体的な引き出し方は、機会があれば述べたいと思いますが、いずれにしても、講演やセミナーでは、話を講師に任せるのではなくて、こちら側(参加者側)が講師からいい話を引き出す、ということをポイントにおくことをオススメします。

さて、本題です。しばしば相談者から、次のような質問を頂きます。「TOEICやTOEFLのスコアアップを図るには、留学したほうが良いのか?」

さて、あなたはどう思いますか?今回は、このことについて少し解説しましょう。まず、私がこの質問を受けた際には、必ず決まって次の質問をすることにしています。その質問とは、「今回のあなたの目的は、TOEICやTOEFLのスコアアップのみですか?あるいは、それだけでなく、留学をすることで、会話力のブラッシュアップはもちろん、海外生活を通じて見聞を広げたり、人間形成も視野に入れていますか?」

という質問です。すると相談者によっては、「とにかく仕事の都合上、TOEICのスコアアップが必要なのです。TOEIC●●●点以上取れればそれで充分なんです」という方がいます。そのような方には、留学でスコアアップを図るよりも、独学か、あるいは国内の語学スクールに通い、それなりの試験対策をすることをオススメしております。理由は、TOEICやTOEFL試験の場合、ある程度、それらの試験の出題傾向をマスターするほうが、効率よくスコアアップが図れるからなんです。受験される試験の出題傾向をマスターするなど、スコアアップのためのテクニック的なことは日本語で学んでも英語で学んでも一緒なんですね。要するに試験の結果が良ければいいのですから。従って、日本語を話す私達にとっては、むしろ、日本語で試験の傾向を勉強したほうが理解しやすいので、スコアアップには効率が良いことさえあるのです。

一方、前述した質問の際、スコアアップだけではなく、異文化体験を通じ、見聞を広げたり、さまざまな人的な交流を求めたり、海外での学位や資格を取得したり、あるいは、人間的により成長を望まれているのであれば、留学することをオススメしています。留学で体験できることは、国内にいては決して味わえないさまざまなことがあります。海外で生活するということは、ある意味、大変な分、人間形成にはもってこいの場だと私は考えています。多くの留学経験者から、「留学して自分が変わった!」とはよく聞くコメントですが、それもこのためです。ですから結論として、単にTOEICやTOEFLのスコアアップだけで良いという人は、国内での勉強で充分ということになります。

それに関連してもう一つ。英語の試験に関して聞かれる質問の中に、「TOEICと、TOEFLはどちらを受験するほうが良いか」というのがあります。ズバリこれは、あなたの目的によります。まず、TOEICは、日本の会社への就職活動の際や、社内の部署配置などにおいて、英語力を判断するひとつの基準として重視されている英語力試験です。そのため、現在、日本では個人による受験に加え、約2,700の企業・団体・学校が採用し、年間約168万人が受験しています(2009年)。今や多くの企業が、昇進等の際にも、評価する基準として用いていますね。一方、TOEFLは、特に北米の大学、大学院や専門学校等に入学する際に必要とされる英語力を判断される基準として知られています。

したがって、あなたの目的によって、どちらを受験すればいいかを決めれば良いでしょう。ちなみに、イギリスやオーストラリアなどの大学や専門学校等は、TOEFLよりも、IELTSという検定試験のスコアを重視されるのが一般的です。これらの試験は出題傾向も異なりますので、それぞれの勉強方法も変わってきます。

※TOEICに関してはこちらのWEBサイトを御覧下さい。
http://www.kaigaiseikatsu-supli.jp/knowledge/qualification/qualification06.html

一方、TOEFLに関しての詳細はこちらです。
http://www.cieej.or.jp/toefl/toefl/navi.html

今回は以上です!次回は、意外と知られていない英語圏の穴場的なオススメ国をご紹介しましょう。お楽しみに!

ゆっきーでした!

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子