語学力の向上や、日本では学べない専門分野の学問など、留学の目的は人それぞれ。しかし中高生の留学は、学問以上に得られるものがたくさんあります。さっそく中高生の留学の意味や留学の種類、実際の手続きなどについて見て行きましょう。
中高生は一番多感な時期。「将来の目標もまだ見えない」という子供たちがほとんどです。逆に言えば、まだまだ頭が柔軟だということ。そんな時期に、海外で日本以外の文化や価値観に触れることは、将来への選択肢や視野を広げることにつながります。また誰にも頼ることのできない環境に身を置くことで、自分ひとりで考え、そしてアクションを起こすというリビングスキルを伸ばすこともできるのです。
多感な時期に親元から離すことで、家族の絆が弱くなるのではないか。日本人としてのアイデンティティが弱くなってしまうのではないか。ご家族からはそういった不安の声が聞こえることもありますが、効果はむしろ逆。留学先でひとりで生活することで、子供たちは家族や周囲の人たちがどれだけ自分のために手を尽くしてくれていたかに気づき、感謝の気持ちを覚えます。また日本国内にいれば、自分が日本人だということを意識することはまずありません。ところが海外では“Are You Japanese?”と聞かれることが多々あります。海外にいるときのほうが自分が日本人であることを、強く意識できるのです。
中高生の留学には、さまざまな選択肢があります。本格的に学問をしたいのか、海外に行くという体験をしてみたいのか。目的に合わせて選ぶことが大切です。
では、実際に留学をする前には、どんな準備が必要なのでしょうか?
志望校選び | インターネットや留学会社のカウンセリングなどを利用して、志望校を決定します。国で選ぶのではなく、何を学びたいかで選ぶのがポイントです。留学生のご両親はしっかり予算をたてて、無理をしないことが大切。また出願時には、SLEPテスト(Secondary Level English Proficiency Test)と呼ばれるテストで一定基準の点数をとる必要があります。しっかり勉強をして、出願までに必要な点数を獲得しておくこと。 |
出願手続き | 出願予定校から願書を取り寄せ、必要書類を作成し、出願をします。推薦状が必要な場合は、学校の先生(英国数の担当教員や校長先生)に推薦状をもらいます。また現地で面接がある場合もあります。 |
合格・渡航準備 | 合格通知・入学許可証が届いたら、いよいよ渡航準備です。ビザ取得、航空券の予約/購入、海外留学生保険に加入するなどの手続きをします。 |
入学 |
大学に比べ、海外の中学・高校に対する知識に通じている人はあまり多くいません。中高生留学は、専門家のカウンセリングや留学会社のサポートを受けて、より自分に合った学校やプログラムを探すことがおすすめです。次のページでは『海外サプリ』オススメの中高生留学支援会社をご紹介します。