就活奮闘記 vol.21

どんな留学をしたか?また、留学でどんな成長を手に入れたか?

前回の留学をリベンジするため再び海外へ!

M・Hさんはカナダのビクトリアで実践に役立つビジネス英語を習得したいと決意し、3カ月間語学留学を果たしました。3ヵ月の内、1ヵ月はインターンシップを選択し、現地でホテルの仕事を経験します。
今回の留学はM・Hさんにとって2回目でした。学生時代に初めて留学した時には、意志が弱く日本語を使う毎日で、せっかくの海外生活を十分に生かしきれずに、帰国後にはとても後悔したそうです。 今回はその前回の不本意な経験をリベンジすべく、可能なかぎり母国語を使わないように、意識的に自分自身を英語環境に置くよう工夫し、努力を継続したそうです。

机上の英語の勉強と、実践の場で使う英語との違いにショックを受け、焦りといら立ちが募る毎日!ところが、ある日、思わぬ展開が!

ホテルでのインターンシップでは、語学学校にいた時には考えられないくらい、ネイティブスピーカーの人々の話す容赦のない英語の速さに驚いたそうです。ナチュラルなスピードの英語を聞き取れない自分への焦りと苛立ちが次第に募りました。そんな環境の中で揉まれている最中、ちょうど1ヵ月を終えようとしている時に語学学校の先生とお会いしたそうです。そのときに思いもかけない言葉をかけられたのでした。 それは、以前より断然英語が流暢になっていると褒められたのです。自分でも想像していない言葉だっただけに、とても嬉しく英語の勉強のモチベーションがさらに上がり、それ言葉をかけられた後は、何をするにも自信につながったと当時を振り返ります。

英語の上達の鍵は、机の上にはない!外にあり!

M・Hさんの通った語学学校では、ビジネスクラスを受講するにおいて、先生は学生たちに室内で勉強だけするのではなく、外に出て生の英語に触れる事を第一に考える方針だったそうです。つまり、英語をインプットしたものを、積極的にアウトプットする重要性を教えてくれたのです。また、失敗したとしても気を落とすことなく何度もチャレンジし、そこから様々なことを学びとる重要さも教えてくれたそうです。その甲斐があり、英語力を飛躍的に伸ばすことができ、今ではその学校に感謝しているそうです。

帰国後の希望(どんな会社へ入社を希望されてましたか?)

前職は美容商材、機器の販売の仕事だったため、ほとんど英語に触れる機会がなかったそうで、今回はせっかく身に付けた英語を使える仕事が第一条件でした。また、仕事をする上では関西から出た事がなかったので、できれば住み慣れている関西内で就職したいと考えていたのです。
その上で自分の経験や、長所が活かせる仕事を希望していたそうです。ただ、その一方で、留学中、海外で仕事をしていた経験もありましたし、仕事内容によっては、自分が納得できる仕事であれば、関西以外の勤務地でも働く心の用意はありました。その点はわりと臨機応変に考えていたようでした。

どんな就活をしたか

転職サイトやハローワークに登録し、カウンセリングを受けたり、ホームページ上で仕事を探しました。しかしながら、興味を引く求人がなかなか見つからない状態が続いたと当時を振り返ります。

そこで、エストレリータの担当者にカウンセリングをしてもらい、直接求人の紹介や人材会社の紹介も受けました。カウンセリングでは海外生活の総括をしてもらったそうです。最初は自分の事を説明するのが上手くできず、簡潔にまとめられなかったそうですが、担当者による客観的な人事側の視点・立場から、M・Hさんの長所や短所をはじめ、留学中に見えてきた自分の成長、課題なども人事に伝わりやすい言葉にまとめてもらい、それらをわかりやすく解説してもらったのです。その一連の流れから、M・Hさんは、自分でも海外生活で得られた成長度合いを改めて再確認できて良かったと振り返ります。

どんなところに就業したか?

外資系の旅行会社から内定をゲットしました。主に学生や若い方に向けた旅行や留学の案内をしている業界では有名な老舗の会社です。当初、関西を第一希望として就職活動していたそうですが、今回は東京での採用となりました。勤務地に拘るよりも、まずは自分がより成長できる仕事を優先されたそうです。新しい地で働くという経験も、M・Hさんにとっては将来のキャリアアップに必ずプラスになると信じ、頑張って行こうと決意をされています。

「今後は、これまでの自分自身の海外経験を生かし、これから海外に出ようと考えている人々の背中を押せるような人間になりたいと思っています。」と力強く抱負を語ってくれました。

これから渡航する人と仲間に一言

「海外に行きたいなと思ったら是非行って下さい、そして存分に楽しんで下さい。現地でしか味わえない事が沢山あります。現地でしか知り合えない人々が沢山います。きっと世界が広がると思います。」

今後のM・Hさんの活躍を大いに期待しています!

人事からのワンポイントアドバイス

1つめは、一つ一つ自分の課題を認識し、クリアしていく姿勢。最初の留学で自分の中の課題を振り返り、それを放置することなく、解決するための目標を立て、最後まで粘り強く挑戦し続けました。これはまさに人事担当者が欲しいと思う人物像です。失敗したら失敗しっぱなしにすることなく、そこから必ず何を学び、次に生かしていく姿勢。これは仕事をする上でも欠かせない要素です。

二つ目は、柔軟性、臨機応変さ。M・Hさんは当初、関西エリアで仕事を探していましたが、希望勤務地に拘ることなく、自分を成長させる会社、仕事を優先しました。そこで何かを学び、ステップアップすることを選んだのです。就活では、あるいはビジネスの世界では、思い通りにならないことは多いものです。そのときに自分の思い通りにすることに拘るのか、臨機応変に対応できるのかは大きな分岐点になるものです。そもそもキャリア理論の中には、「キャリアの8割は偶然の出来事で決まる」というものがあります。予期せぬことによりキャリアが構築されることが多いということ。目の前の偶然の出来事や予期せぬことに対峙したとき、それを生かせるかどうかがキャリア成功のカギになります。

3つ目は、チャンスが来たら素早く行動に起こす。よく「チャンスの女神に後ろ髪はない」という喩えがありますが、M・Hさんはチャンスを生かした例の一人です。東京での求人の話しがあったとき、即決断し、応募しました。採用はタイミングとご縁だとよく言われます。特に転職市場では、関心がある求人があったとき、よく考えてからエントリーしたら、すでに締め切っていたという話は日常茶飯事。M・Hさんは希望勤務先が関西が第一候補でしたが、東京で気になる求人があったとき、すぐにアクションを起こしました。その一歩が早いか遅いかでその後の展開が全く変わってしまうものです。就活では、この「チャンスの女神に後ろ髪はない」という言葉をしっかり認識しておくことが大切です。