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就活奮闘記 vol.17

どんな留学をしたか?また、留学でどんな成長を手に入れたか?

新しいことを始めるため、安定をかなぐり捨て、海外渡航を決意!

U.Sさんは、カナダに1年間ワーキングホリデー(トロント9ヶ月、モントリオール3ヶ月)に参加しました。海外へのきっかけは、高校生のときから海外での生活に興味があり、いつか長期で海外に住んでみたいと願望もあり、さらに、前職で金融機関での営業をされてましたが、日本を離れ、もっといろいろな価値観の人と出会い、将来的には金融以外の仕事に就きたいと思い始め、ついに仕事を辞めて海外に出ることを決意したのです。
再就職のことを考えれば、とりあえず3年くらいは国内で働いたほうがいいとも思っていたそうですが、U.Sさんの場合は海外でスキルアップをしたいとか、勉強したいというのではなく、日本に帰った後は何か新しいことに挑戦したいと心に想いを秘めていたため、25才までに帰国をし、就職しようと考え1年半で退職したのです。

思いがけないハプニング発生!

U.Sさんは、渡航先を決めるにあたって、やりたいことを何点かピックアップしました。期間は1年間で準備したお金は200万。基本条件はワーホリが出来る国で、英語圏です。他には、世界中の友達を作る、ホームステイをする、滞在国以外の国に旅行に行くなどです。そんな観点で考え、渡航先はカナダに決めたそうです。カナダには英語圏とフランス語圏があるのでフランス語圏にも出来たら滞在したいし、オーロラを見に行きたいと計画をしていました。
寒いのが苦手だったそうで、滞在都市はバンクーバーにし、エージェントと話を進めていたそうです。ところが、思いがけないことが起こります。航空券を手配する直前に突然1月のバンクーバー入りは無理だと言われ、時期をずらすかトロントに変更してくださいと担当者に言われたのでした。かなり悩みました。トロントの冬は気温がマイナスになるということだったので、寒さが苦手なU.Sさんにとっては受け入れがたい状況です。しかし、だいぶ前から4月に就職するためには1月に帰国すると考えて渡航日を1月に設定した経緯もあり、出発日は絶対に変えたくなかったので、やむなくトロントに変更したのです。しかしその結果、日本にいては体験できない寒さも経験し、フランス語圏にも近く、バンクーバーに比べ日本人も少なかったので良かったと振り返ります。

語学学校のコース選びのコツは、少ししんどい授業を敢えて選ぶこと!

最初語学学校に2ヶ月通いました。学校選びはかなり悩んで決めたそうですが、オーソドックスなESLの授業の進め方に疑問を感じ始め、二ヶ月目に思い切ってリアルスピーキングというコースに変更しました。授業はESLとは比較にならないくらい濃い内容で、難しく、しかも集まる生徒のモチベーションも高かったそうです。さすがに最初は授業についていけず、かなりきつかったそうです。しかし、このコースに変更したことで、1ヶ月の間にかなり英語力も伸び、また、様々なことについて考える機会があり、自分の意見を持ち、行動ができるようになったので、たいへん成果があったようです。

その場、その場で成果を残すU.Sさん!

その後、カフェや日本食レストランで働き、モントリオールでの生活費や学費を稼ぎました。あまりいい労働環境ではなかったですが、外国で働く経験も出来、生活費はチップで賄えたのでお金が浮きました。
秋には念願のモントリオールに引越し、フランス語の学校に2ヶ月通いました。一番下のクラスにも関わらず、全くフランス語が出来ないのはU.Sさんひとりだけで、最初の2週間くらいは苦痛以外の何ものでもなく、わざわざ引っ越して学校に通ったことを後悔したこともあったそうです。しかし、毎日必死に勉強したことと、クラス全体が仲良かったこともあり学校が終わる頃には何とか簡単な会話ができるようになりました。最初の頃はアルファベットも分からず、みんなに心配されていたそうですが、学校が終わる頃には先生もびっくりするくらい上達したらしく、投げ出さずに頑張った甲斐があったと言います。また、クラスメートにアジア人がいなかった為、モントリオールに来たことで英語も伸び驚いたと語ってくれました。

国籍を問わず海外での出会いを大切にする!

一年間で、当初の目標は全部達成でき、非常に充実した一年間でした。つらい時期や苦しいこともありましたが、全部ひっくるめて心から行って良かったと当時を振り返ります。いろいろな人に出会い、自分自身を見つめ直したり、人の優しさを感じられた1年間でした。
得たことはいろいろありますが、周りと違ったことで言えば、カナダで出会った日本人との出会いが非常にいい経験になったそうです。普通に日本で働いていたら出会っていないようなタイプの人だったり、出会ったとしても、深く関わることのなかったかもしれない人たちと濃い話ができたこと、いろいろな価値観を聞けたことがとても面白かったそうです。さらに、「優しさ」は伝染するものだと実感したそうです。トロントの人たちは本当にみんな優しく、ドアを後ろの人のために開けといてくれたり、私が大きな荷物を持っていたら男の人が運んでくれたり…。小さなことですが、そんな優しさに常に触れていると、困ってる人がいたら、自分にできることならやってあげようと自然に思うようになれたそうです。海外生活中は、本当にいろいろな人に助けられ、支えられて過ごせた一年間でした。日本を出なかったら、そんな当たり前のことが頭では分かっていても感じられずに過ごしていたかなと実感されたそうです。

帰国後の希望(どんな会社へ入社を希望されてましたか?)

特に決まったものはなく、日本で就職したいと考えていただけでした。
学んだ英語は忘れたくなかったそうですが、特に英語を使う仕事や国際関係の仕事がしたいということもなく、何か役に立てられればいいかなという程度で就職活動を始めたそうです。

どんな就活をしたか

ACTION1:てきすとてきすとてきすと

カナダ滞在中は一切就活はせず、帰国後もしばらくダラダラしていたそうです。
1月に帰国し、出来れば4月から働きたいと考えていたので、2月から就職活動を始めたのでした。最初にDODAやマイナビに登録して会社を探し始めたそうですが、希望業種が特になかったので何から手をつけていいか分からず、職務経歴書に書く内容もうまく絞れませんでした。

そんなときにエストレリータのカウンセリングを受け、自分の強みや会社に望むことがはっきりしてきたそうです。

人と話すことによって、自分自身では気づかなかった適性や希望条件が見えてきたので非常に良かったと語ってくれました。また、海外での経験や自分の長所や短所を文書に起こせたことで、履歴書や職務経歴書を書く際の参考になり、活用されました。

ACTION2:てきすとてきすとてきすと

はじめは、直接人に関わっていく仕事をしたかったので、留学関係の仕事や営業職で探しました。転職支援サイトから検索したり、コンサルタントから紹介されたりした会社を何社か受け、内定をいただいた会社もあったのですが、どうしても決断できずに断ってしまいました。

そんなことを繰り返してるうちに、私が関わっていきたい仕事は、直接人に関わること(接客や営業)ではなく、人と人をつなげたり、日本や世界をつなげる仕事に就きたいんだと見えてきました。そこで、未経験でもOKの貿易事務の仕事が何社か求人があったので挑戦し始めました。
何社か受け、一番興味があった会社から内定をゲット。最初に面接に行ったときから、絶対ここで働きたいと思った会社だったので、妥協しないで就活を続けてよかったと振り返ります。

最初は幅広くいろいろな業種や業界を受けたことで、自分の希望が見えてきて満足のいく就職先が決まったので良かった、と語ってくれました。

エストレリータの帰国後のセミナーに行ったことで履歴書や職務経歴書を準備するきっかけができ、そのとき考えていただいた長所や短所も、ほぼそのまま履歴書に書けたので非常に助かったそうです。また、求人企業を何社か紹介してくれたり、人材会社も紹介され、この機会にいろいろな種類の会社を見ることができたので良かったそうです。

U.Sさんは、最後にこう振り返ってくれました。

「最初に内定が出た時から、何社か内定を断っていましたが、一人で就活をしていたら先行きが不安でそのまま就職していたかもしれませんが、いろいろアドバイスいただいて考えることができました。ありがとうございます。」

どんなところに就業したか?

U.Sさんの就業先は、中古建設機械全般の輸出業を行っている会社です。
輸出先は、ドバイ・カタール・タイ・シンガポール・インド・マレーシア・ベトナム・パキスタン・バングラデシュ・香港・中国、など中東やアジア各国を中心に多くの国の建設会社、メーカーなどへの輸出実績がある会社です。

U.Sさんは、この会社で貿易事務の担当です。「社長含め4人の会社なのでやることは多そうですが、貿易事務を一から学べ、最初から最後までの流れを全て経験できるので今から楽しみです」と力強いコメントをしてくれました。
これからのU.Sさんの活躍を大いに期待したいと思います。

これから渡航する人と仲間に一言

やりたいと思ったことはなんでも挑戦してみればいいと思います。海外に来たからこうしなきゃいけない!っていうものは何もないと思うので、限られた時間を充実させられるように思いっきり楽しんでください!私は大学生活に似てるかなと思いました。何もしなければただ時が過ぎるだけだけど、何かしたいと思えばなんでもできる環境です。人との出会いや経験はなにものにも変えられないものになるはずです☆

さぁ、あなたは、U.Sさんのメッセージから何を感じますか?
次に頑張るのは、あなたの番です!

人事からのワンポイントアドバイス

1つ目は、海外で成果、実績を残す!

ここではあまり語られてなかったのですが、U.Sさんは現地でのアルバイト先ではかなりワンマンなオーナー(腕利きの有名シェフ)の元で働いていました。あまりにもワンマンなオーナーなので、アルバイトの人達の定着率もとても悪かったそうです。そんなお店で、U.Sさんは、お客さんの入りを増やすべくいろいろな集客方法を考え、工夫を凝らすなど、怯むことなくオーナーにアイデアなどを積極的に提案したのです。最終的にはそのお店になくてならない存在になりました。U.Sさんが休暇をとるとお店が回らないため、お店まで休みをとってしまうほどの仕事ぶりと信頼を勝ち得たのです。自分のいる場所がどんなきつくたいへんな環境であっても、そこで成果や結果を残すくらい頑張れる人は当然企業人事の目に留まります。

2つ目は、自分の可能性を柔軟に幅広く捉えていたこと。

「この業界、業種、会社でないと絶対に嫌だ!」というように考え方に融通が利かない人の場合、わりと就職が決まりにくかったりします。自分の可能性を狭めている可能性があるからです。自分に合った仕事かどうかは、実は、仕事をしてみないと分かりません。仕事をしていくうちに自分に合っていることを発見する人は実は多いものです。最初は柔軟に幅広く考えておくことも必要です。

3つ目は、妥協しないこと。

就職が決まらないとどうしても焦ります。そのため、どこかの会社に決まったら飛びつきたくなるものです。でも、もし自分の中でどうしても違和感を感じるのであれば、妥協しないことです。U.Sさんは現在の会社に決まるまでに数社内定をもらっていました。だからと言って、決して余裕があったわけではありません。しかし、自分の中でどこかしっくりこなかったので断ったのです。そしてようやく自分が「この会社だ!」という会社に出逢いました。妥協しない、諦めない先に運命の会社との出会いが待っています。