VOICE

就活奮闘記 vol.16

どんな留学をしたか?また、留学でどんな成長を手に入れたか?

T.Mさんはワーキングホリデーで8ヶ月間オーストラリア・ゴールドコーストに留学しました。渡航中は英語力向上はもちろん、『今しかできないこの体験』をとにかく積極的に楽しむ!!ということを目標にして生活したそうです。

T.Mさんは語学学校もホームステイ先も現地に着いてから自分の目で見て決めました。それらは入国してから間もなくの第一関門だったこともあり、多少の不安もありましたが、常に「楽しむ気持ち」を忘れずに積極的に行動することで、英語力に自信のなかったものの、最高の語学学校、そしてホストファミリーに出会うことができたそうです。そして「まぁ、なんとかやっていけるだろう」という楽観的な自信も芽生えたそうです。

そしてその後も「楽しむ気持ち」を常に持ち続け、サーフィン、フルマラソン、ゴルフ、ビーチバレー、ネイティブの友達との英語サークルなど、新たなものに次々と積極的に挑戦したのです。

そんな経験を通じて、渡航前よりもさらに積極的に行動している自分の成長を感じるとともに、行動した分だけ新たな友達が増えていくことを実感し、異文化交流がますます楽しくなってきたようです。

「やっぱり、よく考えることも大事だけれども、それだけじゃ何も始まらない。行動してみると、考えていた以上の色んなもの(良いもの悪いものも含め)が見えてきて、より考えが豊かになる!

そして「今しかできない!」と思うと、人間ものすごい行動力が生まれるんだな~と実感し、日本に帰ってからも一日一日を大切にしようと思った。」と当時を振り返ります。海外は、何か人を積極的にさせる不思議な力があると語ってくれました。

帰国後の希望(どんな会社へ入社を希望されてましたか?)

帰国後は特に強い意識はしていなかったそうですが、大学生の自然な流れで就職活動(留学経験を武器に)をされたそうです。

どんな就活をしたか

ACTION1:渡航中も修勝サイトを活用して企業をチェック

渡航前や渡航中には、就活サイト・リクナビに登録し、気になった企業のチェックをしました。

ACTION2:膨大な企業選び…。悩み解決のヒントは「好きになれそうな仕事」

帰国後は、正直、何となく始めた就職活動だったので、なかなかエンジンがかからず自分自身にものすごくもどかしくなったそうです。これまでの人生では留学も、野球も、ダンスも、自然に好きになったものに力をいれてきました。しかし新卒の就職活動は自分のしたい仕事を限られた期間の中で決め、エントリーしなければならないというところで、企業選びに苦労したそうです。何がしたいのだろう?と考えれば考えるほど分らなくなっていきました。

そんな時にヒントを与えてくれたのがエストレリータの担当の本橋さんの「好きな仕事を探すんじゃなくて、好きになれそうな仕事を探してごらん」という言葉でした。それを聞いてなるほど~!と思い、少し気が楽になり、嫌々だった企業選びも少し楽しくなってきました。
それから「どこにいきたいか」ではなく、「何をしたいか、どんな社会人になりたいか」ということを考えるようになりました。

ACTION3:留学中の様々な人との関わりにやりがいを見いだす。

そこでT.Mさんは、留学時に様々な人と関わりコミュニケーションをとった経験を武器に、人と直接関われる仕事だったら楽しみや、やりがいを見いだせるのではないかと思い、営業職をやってみたいと思うようになりました。
そして社会人として多くの人の信頼を得たい!そのためには若いうちから責任ある仕事をして、自分を大きく成長させたい!ということを軸に就職活動を開始したのです。

そこで興味を魅かれたのが生命保険会社の営業部長を目指すコース。入社後数年の営業研修を経て将来は営業所をマネジメントする営業部長を目指す、自分の軸にぴったりマッチしていて、ここしかない!と思い迷わずエントリーしました。

トータルの企業エントリー数は8社と少なかったですが、本当にそこに入りたいという熱意が伝わり無事内定をいただくことができました。

就職活動で面接はただ話すのではなく、相手に伝えなければならないということがやはり難しいところでした。

しかしそんな時に役立ったのがエストレリータのセミナー講師・鈴木さんのセミナーの時に行った自己分析。普段の生活ではまずしないこの作業。しかしまず自分自身のことをしっかりわかっていなければ、他者にその自分をアピールすることは難しくなってくる。だから自己分析は新たな発見もあり、自分自身を見つめなおす非常にいい機会になりました。

また留学時の、"言語、文化、習慣が違う相手に自分の思いをしっかりと伝える"という経験でした。留学時では自分の伝えたいことが一回で伝わらないのが当たり前。でもあきらめずに何度も伝える。そして分かり合えた時の喜びはどんな些細なことでも充実感がある。そんな経験が非常に強い武器になりました。

T.Mさんは、就活を振り返ると、一番大きかったことは「好きな仕事を探すのではなく、好きになれそうな仕事を探す」という言葉です。この言葉は非常に固く考えていた就職活動においての行動力につながりました。もう一つは、自分の考えを文字化することの大切さと難しさです。

頭では考えがまとまっているつもりでも、実際に文字に落としてみるとなかなか書けない。そんな自分の思いを相手に伝わるよう文字化するコツ、キッカケ、ヒントを教えていただきました。

どんなところに就業したか?

第一生命保険 機関経営職です。従業員数:57,803名(平成22年3月末現在)保険料等収入:2兆8,372億円(平成21年4月~平成22年3月)。保険会社としては、言わずと知れた大企業ですよね。

ちなみに、この機関経営職とは、5年間の教育期間を経た後、最短入社6年目でオフィス長として活躍する職種です。5年間で「営業オフィス」という組織を経営する「マネジメントのプロ」として活躍すべく、様々な知識研修やOJTにより対人折衝能力、コンサルティング能力、市場分析力、経営判断力などを幅広く学ぶというものです。6年後のオフィス長を目指して、T.Mさんは活躍されることでしょう。

これから渡航する人と仲間に一言

「今しかできない!!」を常に意識して誰よりも楽しんでください!!
良いこと悪いこといろんなハプニングが起きると思いますが、どれもこれも日本では体験することのできないレアなことだと思いますと。そう考えると何があっても前向きになれると思います。

T.Mさんは、意気揚々を語ってくれました。今後のT.Mさんの活躍が大いに楽しみですね。

人事からのワンポイントアドバイス

1つ目は、「好きな仕事探し」から「好きになれそうな仕事探し」へのシフト。

もちろん、好きな業種がハッキリしている人であれば、それを目指しても構わない。ところが、実際、多くの人は好きな仕事を探そうとすると、それがプレッシャーになってしまい、かえって見えてこないことがある。そこでお勧めな思考として、「好きになれそうな仕事探し」だ。T.Mさんのように、その思考にシフトすることで、少し気が楽なり、しかも選択肢を広げられるので前向きに企業リサーチが可能になる。

2つ目は、自己分析。

やはり、自分がどんな人間なのかがわからなければ、企業に自己PRはできないもの。自己分析にはいろんな方法があるが、T.Mさんが行った自己分析は二つの方向からの分析だ。それは、「自分から見た自分」と「他人から見た自分」だ。"自分から見た自分"を知ることは当然大切なのだが、疎かにしがちなものは、"他人から見た自分"である。つまり、自分は面接官からどのように見られる可能性があるかを事前に知っておくことだ。それさえ分かっていれば、面接時に意識して自分のイメージの調整が可能となる。この二つの自己分析に興味がある方は、ぜひ、エストレリータのセミナーに参加して欲しい。

3つ目は、ハプニングを楽しむ姿勢を持っていること。

多くの人はハプニングを避けたがるのが普通だ。ところが、T.Mさんのような成長するタイプは発想が逆なのだ。ハプニングの中にこそ、成長の芽があり、転機になることをよく理解している。この思考の持ち主には、失敗は存在しない。そして、留学中のハプニングさえ、人事面接の際に話せるネタとして前向きにとり込んでしまう。このような発想の持ち主の話は、人事側の人間からしても面白いものだ。あなたも留学中のハプニングはぜひ歓迎してみて欲しい。きっとあなたの中の何かが変わることを約束します。