海外資格辞典 / DALF DELF（フランス国民教育省認定のフランス語資格試験）
DELF/DALFとは？
Commission nationale du DELF et du DALF の管理のもと、1985年より行われているフランス国民教育省認定フランス語資格試験で、世界160余ヶ国で実施されています。DELF(A1・A2・B1・B2)・DALF(C1・C2)の6つのレベルの試験があります。試験には、筆記試験（聴解・読解・文書作成）と口頭表現試験があり、4つの能力が評価されます。合格するとディプロム（証書）が発行されます。
フランスやフランス語圏及びヨーロッパの高等教育機関でも広く認可されつつあり、たとえば、DALF C1を取得すると、フランスの大学の学部に入学する際に義務付けられているフランス語能力評価試験が免除されます。日本では、フランス政府給費留学生試験の一部が免除されています。
試験内容
| DELF A1 | |
| 聴解 | 日常的な事柄に関する録音された短いテキストを聴き、設問に答える。（約20分） |
|---|---|
| 読解 | 日常的な事柄に関するテキストを読み、設問に答える。（30分） |
| 文書作成 |
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| 口頭表現 |
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| DELF A2 | |
| 聴解 | 日常的な事柄に関する録音された短いテキストを聴き、設問に答える。（約25分） |
|---|---|
| 読解 | 日常的な事柄に関するテキストを読み、設問に答える。（30分） |
| 文書作成 |
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| 口頭表現 |
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| DELF B1 | |
| 聴解 | 録音されたテキストを聴き、設問に答える。（約25分） |
|---|---|
| 読解 |
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| 文書作成 | 一般的なテーマ（エッセイ・手紙･新聞記事等）に関して個人的見解を表現する。（45分） |
| 口頭表現 |
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| DELF B2 | |
| 聴解 |
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|---|---|
| 読解 |
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| 文書作成 | 自分の見解を論証する（討論・公式文書・論評を参照して）（1時間） |
| 口頭表現 | 与えられたテキストに関する見解の論証（準備30分／面接約20分） |
| DELF C1 | |
| 聴解 |
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|---|---|
| 読解 | 文芸批評、社説といった、1500から2000語の思想文を読み、設問に答える。（50分） |
| 文書作成 |
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| 口頭表現 | 複数のテキストについてのエクスポゼと試験官との討論。（準備1時間／面接30分） 受験者はあらかじめ2つのテーマ（文芸・人文科学あるいは科学）から1つを選択する |
| DELF C2 | |
| 聴解・口頭表現 |
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|---|---|
| 読解・文書作成 | 2000語程度のテキストから、論文、社説、報告書、あるいは演説など、構成の整った文書を作成する。（3時間30分）配点50点 受験者はあらかじめ2つのテーマ（文芸・人文科学あるいは科学）から1つを選択する。 |
合否判定
【DELF A1, A2, B1, B2, DALF C1】
聴解（25点）、読解（25点）、文書作成（25点）、口頭表現（25点）で構成され、100点満点のうち、50点の得点で合格となります。また、各分野につき最低5点の獲得が必要とされます。
【DALF C2】
聴解・口頭表現（50点）、読解・文書作成（50点）で構成され、100点満点のうち、50点の得点で合格となります。また、各分野につき最低10点の獲得が必要とされます。
就職について
フランス系の企業への就職や通訳など。但し、近年ヨーロッパ諸国では英語の習得率が高くなり、英語がビジネスの場でも普及しており、相対的に需要が低下しています。
出願から合格まで
受験資格
誰でも受験が可能です。全ディプロムについて、受験資格や受験の順序は問われません。また、複数のディプロムの受験も可能です。
※最新の受験料は、最下部のDELF・DALF試験管理センターのホームページをご確認ください。
| 受験料 | DELF A1, A2 10,000円 / DELF B1, B2 12,000円 / DALF C1, C2 14,000円 |
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出願方法
願書を持参の上、受験する試験センターの窓口にて受験料を支払います。試験管センターへの郵送や振込みによる出願は不可となっています。
但し、東京会場（東京日仏学院）・横浜会場（横浜日仏学院）を除くいくつかの試験センターでは、希望の方には銀行振込・願書郵送での出願もお受けできる場合があります。事前に必ず、受験を希望されるセンターへ各自メールでご相談下さい。
出願に関する注意事項
- 出願すると12桁の受験番号が与えられます。この受験番号によってすべての試験記録が管理されます。世界各国で同じ番号で受験していただけます。試験当日の欠席や合否にかかわらず、一度でも出願されたことがある方は、すでにお持ちの受験番号でご出願ください。尚、受験番号を紛失された方は、DELF・ DALF試験管理センターへお問い合わせください。
- 複数の試験を併願する場合、異なる試験センターでの受験はできません。
- 一度納入された受験料は、返金は不可。また試験当日欠席した場合も受験料の持ち越しは不可となります。
- 住所等の変更がある場合は、メールもしくはファックスでDELF・DALF試験管理センターへ連絡が必要です。
結果通知
試験結果は試験期間終了の約2ヵ月後。
ディプロム（証書）
合格すると、ディプロムが発行されます。これらのディプロムはフランス国民教育省管轄 Commission Nationale 全国委員会より発行されます。配布については別途郵送で該当者に通知いたしますので、各試験センターにて受け取ることになります。
ディプロムの発行より前に、仮合格証書の発行を希望の場合は、結果通知到着後、DELF・DALF試験管理センターまでメールで相談することができます。
試験日程について
【2011年春季試験日程】 出願受付期間：3月7日（月）～ 4月9日（土）
| DELFジュニア |
試験センター ： 仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡
※春季試験では、DELF B1・B2を実施はありません |
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| DELF・DALF |
試験センター ： 東京・横浜
試験センター ： 仙台・名古屋・京都・大阪・福岡
※札幌は春季試験の実施はありません（秋季試験は実施） 。仙台はDALF C1・C2の実施はありません。京都はDELFジュニアの実施はありません。 |
【2011年秋季試験日程】 出願受付期間：6月27日（月） ～ 9月10日（土）
| DELFジュニア DELF A1・A2 |
実施試験センター ： 札幌・東京
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| DELF B1・B2 |
実施試験センター ： 札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡
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| DELF・DALF |
実施試験センター ： 東京・横浜
実施試験センター ： 札幌・仙台・名古屋・京都・大阪・福岡
※仙台はDALF C1・C2のみ実施します 。京都はDELFジュニア及びDALF C1・C2の実施はありません。 |
フランス語検定試験比較表
| 欧州評議会設定レベル | DELF DALF | 仏検 | TEF |
|---|---|---|---|
| 4・5級 | 0～68 | ||
| A1 | DELF A1 | 3級 | レベル1 69～203 |
| A2 | DELF A2 | 2級 | レベル2 204～360 |
| B1 | DELF B1 | 2級 | レベル3 361～540 |
| B2 | DELF B2 | 準1級 | レベル4 541～698 |
| C1 | DALF C1 | 1級 | レベル5 699～833 |
| C2 | DALF C2 | 1級 | レベル5 834～900 |
試験解説
欧州評議会設定レベルとは
欧州評議会がヨーロッパの主要な言語に対し、A1(初級)～C2(上級)の6つのレベルを設定されています。
仏検とは（文部科学省後援実用フランス語検定試験）
文部科学省と在日フランス大使館文化部の後援を受けて実施されているフランス語検定試験。大学などの単位習得や編入学試験の資格認定の条件となるケースが増えています。
ＴＥＦとは（フランス語能力認定試験）
パリ商工会議所が実施する、日常生活に即したフランス語の実力測定試験。 フランスの大学で学部編入する際、多くの大学でTEFのスコアがフラン ス語能力の証明として使えるため、フランス語試験が免除になります。 外務省が実施するアソシエートエキスパート等派遣制度（若手邦人を 国際機関に派遣する制度）候補者選考のフランス語能力の指標（英語能 力指標はTOEFL）として採用されています。
試験センター
試験センターはこちらから確認いただけます。http://www.calosa.com/delfdalfjp/center.html
受験申込や詳細の問合せ
DELF・DALF試験管理センター
tel : 075-761-2105
ホームページ
http://www.calosa.com/delfdalfjp/index.html
海外での受験はこちらを参照ください
DELFは世界130余ヵ国で実施されている。実施日程、受験料、出願方法などは統一されていないので注意が必要。詳細はDELF・DALF中央機構のホームページ （フランス語）を参照ください。http://www.ciep.fr/delfdalf/