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海外資格辞典 / 国連英検(国際連合公用語英語検定試験 United Nations Associations Test of English)

国連英検とは?

「国連英検」は、正式名が国際連合公用語英語検定試験といい、1981年に始まり30年の長い歴史を持つ英語検定試験です。試験は年に2回、全国主要都市で実施。受験級は特A級からE級までの全部で6つの級があり中学生から大人、シニア層までの幅広い方々を対象としており、受験資格は特に無く誰でも受験が可能です。

また、国連英検は、外務省の外郭団体である財団法人日本国際連合協会が主催し、国連普及活動の一環として実施され、国連の理念である「国際協力」「国際理解」を理念として掲げ、「真に役立つグローバル・コミュニケーション能力」の育成を目標としています。

試験出題トピックは、世界平和、地球環境、世界政治、世界経済、人権、食品、医療等の世界情勢・国際時事問題を広く取り扱い、まさに国連の活動に沿っています。現在世界規模で問われている問題を認識し、自分の考えや解決策を論理的に伝達する表現力が求められます。つまり、単なる語学力の判定のみならず、国際的な常識・聴取力・把握力・整理力・運用力・伝達力・説得力・交渉力・論理的・知識 等をも審査の対象となるため、総合的で実践で使える国際コミュニケーションスキルが問われる試験だと言えます。

国連英検の各級における試験傾向

国連英検はコミュニケーション能力を重視しています。たとえば、B級~E級でのリスニング問題のウエイトは40%。B級以上は国際時事問題をテーマとした作文問題(ウェイト20%)。A級以上は2次試験で面接試験が実施され、ネイティブ試験官と国際時事問題について討論を行います。特A級は、ネイティブ試験官に加え、元外務省大使等 外交実務経験者や国際関係を研究する大学教授が試験官として面接を行います。つまり、より深い議論が求められます。

国連英検取得のメリットは?

国連英検は、多くの大学で推薦入試・編入試験の評価資格として認められ、B級以上の合格を単位認定している大学もあります。そのほか、多分野において英語力の証明が可能です。

【国連英検C級以上】

  • 警視庁では、警察官採用試験(第1次試験)に、「資格経歴等の評定」を導入していますが、国連英検C級以上の合格者については第1次試験の成績の一部として評価しております。
  • 文部科学省より高等学校卒業程度認定規則において、英語科の資格としてレベル認定されています。
  • 国際協力機構(JICA)ではC級以上の合格者を派遣職種により語学レベルとして認定しています。

【国連英検A級以上】

  • 外務省ロスター登録制度(国際機関への採用を希望する方の経歴をあらかじめ国際機関人事センターに登録しておき、公募ポストや国際機関から通知される空席ポストに適合する方を迅速かつ適格に選出する制度です。)で語学(英語)のレベルを認定されています。

【国連英検特A級以上】

  • 成績優秀者に外務大臣賞が授与される他、外務省国際機関人事センターが実施する アソシエート・エキスパート(AE or JPO)等、海外派遣候補者選考試験において、語学審査対象としてレベル認定されています。

このAE・JPOは国際公務員(国連職員・ユネスコ職員等)になる為の登竜門と言えるもので、2年間の海外派遣経験を経て国際公務員試験に挑戦出来る制度です。

試験のレベルの目安

試験内容

1次試験

受験級 試験方法 試験時間
特A級 筆記試験(80問のマークシート、200~250語の自由作文)のみ
筆記試験(80問のマークシート、150~200語の自由作文)リスニングテスト
120分
A級
B級 40問のテープテスト、40問のマークシート、80~100語の自由作文 120分
C級 筆記試験(40問のテープテスト、60問のマークシート)
30問のテープテスト、50問のマークシート

※B級~E級については、2次面接試験は実施しない。

100分
D級 100分
E級 80分

2次試験(特A級・A級の1次試験合格者及び1次試験免除者が対象)

面接シートへ事前に所要事項を英語で書き込み、ネイティブスピーカーの質問事項に答えます。

  • 特A級:ネイティブスピーカーと外務省大使経験者/大学教授の面接試験(15分)
  • A級:ネイティブスピーカーとの面接試験(10分)
試験日程(年2回) ※日程詳細は下記の機関へ直接お問い合わせください。
国連英検事務局03-3517-6490(代表)

■2011年度第1回

1次試験 :
2011年6月5日(日)
2次試験 :
2011年7月17日(日)

■2011年度第2回

1次試験 :
2011年11月6日(日)
2次試験 :
2011年12月18日(日)

※2次試験は特A級・A級のみです。

申込受付期間

■2011年度第1回

2011年4月1日~5月8日※締切日翌日消印有効

■2011年度第2回

2011年9月1日~10月6日※締切日翌日消印有効
2次試験 :
2011年12月18日(日)
合格発表
(2010年度の例)

※2011年度の日程はお問い合わせください。

■2010年度第1回

1次試験 :
2010年7月3日(土)頃
2次試験 :
2010年8月17日(火)頃

■2010年度第2回

1次試験 :
2010年12月8日(水)頃
2次試験 :
2011年2月2日(水)頃

※受験者全員に「試験結果通知書」が発行されます。(欠席者を除く)
※合格者には「合格カード」が発行されます。
※試験結果は郵送でお知らせします。

試験開始時間
(1次試験)
受験級 時間帯 集合時間 開始時間
A級 午前 10時 10時30分
C級
E級
特A級 午後 13時30分 14時
B級
D級
併願受験 午前午後で隣接する級を同日中に受験可能です。(併願受験)必ず1枚(1回)の申込書で申し込んで下さい。
検定料

■単願受験

特A級 A級 B級 C級 D級 E級
10,000円 8,000円 6,000円 3,500円 3,000円 2,500円

■併願受験

特A級・A級 A級・B級 B級・C級 C級・D級 D級・E級
18,000円 14,000円 9,500円 6,500円 5,500円
A級・B/T C級・B/T E級・B/T
18,000円 14,000円 9,500円
受験票と身分証 申込書と検定料金が受理されますと、受験地の会場・所在地が記載された受験票が第1次試験日の1週間前までに送付されます。顔写真(3センチ×3センチ)を受験票に貼付して下さい。試験当日は、受験票と身分証が必要となります。
申し込み方法 ・公式サイトからのオンライン申し込み
http://www.kokureneiken.jp/apply/index.html
支払い方法:郵便振込もしくは銀行振込
・申込書を取り扱う全国有名書店からの申し込み
支払い方法:書店のレジカウンター
・郵送での申し込み
国連英検事務局まで、受験申込書を請求。
試験会場都市(2010年例)
札幌 国分寺 京都
仙台 横浜 大阪
長野 静岡 岡山
さいたま 名古屋 広島
千葉 金沢 福岡
東京 神戸 鹿児島
沖縄

※受験会場名、所在地等は受験票に明示されます。受験地の変更は出来ません。

■2次試験(予定)
札幌 仙台 東京 名古屋 大阪 福岡 鹿児島 那覇

※特A級の2次試験は東京のみとなります。
※1次試験を特別会場で受験された方の2次試験は最寄りの試験会場で受験していただきます。

実施団体・お問い合わせ

主催・実施団体
財団法人日本国際連合協会
URL:http://www.unaj.or.jp/index.html

お問い合わせ
財団法人日本国際連合協会 国連英検事務局
〒100-8699 東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル427号
TEL:03-3517-6490 / FAX:03-3270-4735
URL:http://www.kokureneiken.jp/