オーストラリア・ニュージーランドでは、看護師資格を取得するために必要な英語力の証明として認められています。このテストの対象は、看護師だけでなく、医療に関係する専門の資格(医師・看護師・歯科医師・獣医・薬剤師・理学療法士・作業療法士など)を持つ人の為のテストです。このテストをクリアすることで、それぞれの資格に必要な英語力を証明してもらえます。オーストラリアでは、日本の看護師資格を持っている場合、OETをクリアし、一定の期間実習を終了すると、オーストラリア正看護師の資格登録ができます。そのため、通常のように大学の学位を取得することなく看護資格が登録できるため、最近、オーストラリア医療の資格を取得するための、最もスピーディーで経済的な方法として人気が高まっています。また、OETの試験は、毎年10回、日本を含む世界40ヵ所で行われています。ちなみに、オーストラリアやニュージーランドの看護協会は、現地の看護師として登録するために必要な英語力を、OETの全てのカテゴリー(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)にて「B」以上を一度の試験で獲得する事を要求しています。
オーストラリアでは、通常、看護師になるためには大学卒業(学士取得)が必要です。しかし、日本の正看護師の資格を持っていれば、オーストラリアの看護協会規定の条件(英語力、実習経験)をクリアした後に、看護協会に登録することで、オーストラリアでの看護師資格を発給してくれます。具体的には、医療に携わるだけの英語力をはかるOET(Occupational English Test)をクリアして、数か月間の実習経験を積み、英語力と正看護師になるための十分な臨床経験ありと認定されれば、大学へ通うことなく、正看護師として登録されるわけです。一旦登録をすれば、その後は他の州での看護登録も可能です。もうひとつの方法として、オーストラリアには、看護師の編入として臨床期間を除いた期間だけで大学資格取得を目指すコンバージョンコース(Conversion Course)というプログラムが主に大学の看護学部などにあり、大学により異なりますが、1年から2年で正看護師資格が得られます。(なお、看護師資格がない方の場合は、通常3年間で卒業になります。)
オーストラリア、ニュージーランド、イギリスでは、日本での看護資格を持っている看護師には、登録制という適応措置があるため、一定の条件(英語力、臨床経験等)のもと、日本の看護資格をその国の看護資格へと書きかえることができます。一方、そのほかのアメリカやカナダなどは、日本の看護資格を持っていても、看護師の資格試験を受験し、免許を得る必要があります。アメリカは州の試験(適正試験CGFNS,免許試験NCLEX-NR)、カナダは州の資格審査を受け、国家試験に合格し、免許を取得できます。いくつかの国の看護士免許の取得方法を記載します。ただし、内容はしばしば変更になりますので、必ず各自で確認されますことをお勧めします。
オーストラリア ※Australian Nursing &Midwifery Council: http://www.anmc.org.au/ |
・十分な英語力 ・卒業証明書、成績証明書 ・日本の看護士免許 ・出生証明書 ・看護士としての職歴 ・無犯罪証明書 |
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ニュージーランド ※Nursing Council of New Zealand: http://www.nursingcouncil.org.nz/reg.html |
・十分な英語力 ・卒業証明書、成績証明書 ・日本の看護士免許 ・看護士としての職歴 ・健康診断書 ・無犯罪証明書 |
イギリス ※Nursing and Midwifery Council: http://www.nmc-uk.org/ |
・IELTS7.0以上の英語力 ・卒後最低12ヶ月間の看護士としての職歴 ・20日間のOversea Nursing Program ・日本の看護士免許 |
アメリカ(州によって異なります) ※National Council of State Boards of Nursing: https://www.ncsbn.org/515.htm |
・NCLEX-RN(アメリカの看護士免許試験)に合格 ・Social Security Number ・日本の看護士免許 ・無犯罪証明書 |
カナダの看護士免許について (州によって異なります:下はアルバータ州の場合) ※Canadian Nurses Assosiation: http://www.cna-aiic.ca/CNA/nursing/regulation/regbodies/default_e.aspx |
・十分な英語力 ・卒業証明書、成績証明書 ・日本の看護士免許 ・5年以上の看護士としての職歴 ・健康診断書 ・無犯罪証明書 ・CRNEに合格 |
永住権を申請する際にポイント制を導入している、オーストラリアやニュージーランドでは、看護資格をもっていれば、優遇したポイントを取得できます。しかしながら、看護資格を持ってさえいれば、そのまま永住権を無条件に取得できるということとは意味合いが異なります。但し、看護師は自国で不足している職業でもあるため、これらの国で看護師の免許を持っていることは、永住権の申請対象となります。ポイント制を導入していないアメリカの場合であっても同様で、永住権を自動的に取得できるわけではありませんが、やはり自国で看護師は不足しているため、労働ビザを発給するケースはあります。いずれの国であっても、永住権の申請は手続きが複雑なため、専属の移民弁護士に相談、手続き依頼をするのが一般的です。
受験日&会場(2010年) |
Saturday 09 January 、Saturday 13 February、Saturday 20 March 、Saturday 24 April、Saturday 29 May、FRIDAY 02 July、Saturday 07 August、Saturday 16 October、Saturday 20 November http://www.occupationalenglishtest.org/Display.aspx?tabid=2536 *オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、ドイツ、カナダ、アメリカ、日本(東京)など40カ国 ※試験会場詳細は下記のサイトでご確認ください。 http://www.occupationalenglishtest.org/Display.aspx?tabid=2537 |
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受験料 |
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試験内容 |
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング 詳細はこちらをご覧ください。 http://www.occupationalenglishtest.org/Display.aspx?tabid=2566 |
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お申し込み方法 |
OETの申込みは下記のURLより可能です。 http://www.occupationalenglishtest.org/Display.aspx?tabid=2470 |
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OET公式サイト | http://www.occupationalenglishtest.org/ |
※OET試験準備コースを用意する代表的な海外の語学学校があります。詳細はこちらをご覧ください。