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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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第065回:春の法則 vol.2

こんにちは!ゆっきーです。

世の中のすべてが常に変化してますね。モノでも、組織でも、人間関係でも、です。 物事は常に変化しています。普段、私達はそんな当たり前のことを忘れがちです。これを忘れてしまうと、誰でも苦悩が始まります。「こんなはずではなかった」とか「以前と違う」などなど。過去と現在とのギャップに苦しむのです。

でも、そのギャップがあって当たり前なのです。同じ状況がいつまでも続くことなんてあり得ないからです。もちろん、それが自分にとって都合がいいことでも、悪いと思えることでも一緒です。ですから、良いこと、悪いことを含め、過去は過去として引きずらないほうがいいと思います。

常に"今、新たに受け直す"姿勢で、目の前のモノや出来事、人間関係にあたってみてはどうでしょう?

この姿勢でいると、さまざまな変化にも対応できますし、新鮮な気持ちで瞬間瞬間を楽しめるのではないでしょうか。

今回は前回の続きです。

では、始めます! 前回は、このように述べました。

海外で上手く行っている人(何とかなっている人)は、
この3つの要素の「掛け算」なんです。足し算ではありません。
つまり、
  1.   H(heart) × A(action) × L(language) ⇒ 上手く行く人
  2. ×  H(heart) + A(action) + L(language) ⇒ 上手く行かない人

さて、ここで、各要素を簡単に解説しておきましょう。

H(heart)とは?⇒
 ハート、気持ち、心構え(ガッツを含む)
A(action)とは?⇒
 行動(自分をアピールすることも含みます)
L(language)とは?⇒
 言語、言葉

これは簡単ですね。ではなぜ、この2つの数式のうち、「掛け算」は良くて「足し算」ではダメなのでしょうか?

よく考えてみてください。

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足し算の場合、この3つの要素のうち、どれか1つが「0(ゼロ)」であっても、他の2つの要素が良ければ、何かしら数字が残ります。(例:0+1+1=2)

一方、掛け算の場合はどうでしょうか?何か1つの要素が「0」の場合、他の要素が良くても合計は「0」になってしまいます。(例:0×1×1=0)

たとえば、上記の数式で、A(行動)が「0(ゼロ)」だとします。この場合、足し算であれば、A(行動)が「0」であっても、H(ハート)やL(言葉)が良ければ、数字が残ります。しかし、掛け算の場合、どんなにH(ハート)やL(言葉)が良くても、A(行動)が、「0」なら、結果も「0」なんです。つまり、上手くいかないんです。海外で、ハートや語学力のある人だからといって、「行動」しなければ上手くいきませんよね。

このように、海外(留学)では、「足し算」ではなくて「掛け算」なんです。 結果が「0」つまり何かの要素に「0」があると海外では上手く行きません。 でも、多くの人は「掛け算」ではなく、「足し算」で勝負しようとします。3つの要素のうち、何か「0」であっても、他の要素がプラスであれば何とかなると思うのですね。これまで5000名を超える留学生をみていますが、残念ながら、「足し算」では上手くいきません。

ここで、ちょっと、この数式をスポーツの世界に当てはめてみましょう。日本国内ではすごい実績を残したのに、海外ではいまいちパッとしない選手がいます。
そのケースを観察してみるとある事柄が見えてきます。たいていそのような選手は、A(行動)は問題ないですね。実績からみても分ります。しかし、L(言葉)か、意外に思うかもしれませんが、H(ハート)がついていけなかったりするものです。海外嫌いだとか、海外コンプレックスがあったり、というケースです。
その場合、いくら国内で実績がある人でも海外では上手くいきません。もし、この例でも、数式で示す「足し算」が有効であれば、彼らも上手くいくはずなんです。でも、上手く行かない。

よく英語圏などへの語学留学予定者で、英語は海外で勉強するから、という理由で、全く英語の準備をしていかない人がいます。つまりL(言葉)が「0」の状態で参加しようとします。 確かにその気持ちもわかるのですが、海外初日、空港に着いた途端に英語の環境が始まることを忘れてはなりません。誰も助けてくれないことを前提に、片言の英語でも準備しておくことが必要なのです。なぜなら、現地で起こることは、あなたの英語の上達を待ってはくれないからです。

自分の身は自分で守る」姿勢は必ず覚えておく必要があります。いずれにしても、皆さんに認識してもらいたいことは、次のことです。

「海外で上手くいくかどうかは、この3つの要素の『掛け算』で決まる」

これを、ある程度心掛けるだけで、だいぶ、現地での成果に違いが出てくるはずです。ぜひ、【HALの法則】を忘れないでください!海外で、上手くいかないという壁にぶつかった時は、このHALの公式を思い出し、3つの要素で何が原因なのかをチェックしてください。必ず解決の糸口が見つかるはずです。今、この法則を知ったあなたは、失敗は出来なくなりますよ(笑)!

以上です。

ゆっきーでした!

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子