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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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イチロー選手の言葉から学ぶ「情報収集」に関する大切な心構え

こんにちは。ゆっきーです!
学生時代に聞かされたことで、強く印象に残っている言葉があります。

それは、「人は、他人に何かをされたことで自分の価値が決まるのではなく、他人にされたことに対して、自分がどのように反応をするかで価値が決まる」

これは、すばらしい視点だと思います。何がすばらしいかというと、あくまでも、自分の価値を決めることができるのは、他人ではなく、自分自身だということです。他人の評価を気にして、いつもビクビクするのはもうやめましょう!
他人に好ましくない評価をされたとき、それに対して自分がどのように反応するのかであなたの価値が決まるのです!つまり、あなたの価値を決められる唯一の人物は、あなた自身です。

さて今回は、日本人メジャーリーガーのイチロー選手の言葉から学ぶ「情報収集」に関する大切な心構えについてお話したいと思います。

数年前ですが、インターネットでイチロー選手のこんなコメントが紹介されていました。「投手が前で打っているのを見たくないんですけどね。目に入れることがすごくイヤ。一塁側にベンチがあるときは見ないと仕方がない。練習にも入ってくるしね。ヘタなものは見たくない」とイチロー選手。

イチロー選手のいるマリナーズの試合は、アメリカン・リーグに属するため、普通は投手が打席に入るとはありません。ところが、交流戦中のため、もう一方のリーグであるナショナル・リーグのチームと対戦するにあたり、相手のホームゲームの場合には、ナ・リーグのルールに従わなければならず、投手も打席に入るわけです。前述のコメントは、それについてのイチロー選手のコメントです。

そこで、このイチロー選手のコメントは何を意味しているのでしょうか?普段、イチロー選手は、自分のバットスイングの理想のイメージを、頭のなかで事細かに描いているそうですが、打撃が専門でない投手のバットスイングを安易に見てしまうと、それが残像として脳裏に残ってしまい、自分の本来のスイングまでもが、崩れてしまうというのです。

つまり、このコメントから分ることは、イチロー選手は、普段から、自分の中に取り入れる『情報』を、意識的に“選択”していることに他なりません。自分にとってプラスに働くかどうかを見極め、それをコントロールしているわけです。日頃、私達は、口に入れる食べ物であれば、身体に良いか悪いかを考えて、それを取り入れるべきかを選択していると思います。最近、健康食品に人気が高いのはその一つの表れといえるでしょう。

しかし、『情報』に関してはどうでしょうか?普段、目に入ったり、耳にしたりするあらゆる『情報』を、来るがまま、あるいは、好奇心のまま取り入れていることはないでしょうか。これは、食べ物の例でいうと、身体に害があるかどうかも考えずに、ただ何でも口に入れてしまうのと同じような行為です。

『情報』は、食べ物のように、身体に直接的に悪い影響を与えるものではないので、わざわざ取捨選択をすることはあまりないかもしれません。むしろ、『情報』は多ければ多いほど良いとばかり、やたらとたくさん得ようとする人もいるでしょう。しかし、そこには“落とし穴”が潜んでいます。実は、『情報』は、食べ物のように、身体に直接、悪い影響を与えることはありませんが、私達の“脳”には、少なからず影響を与えているという事実に対して、自覚を持っている人は少ないでしょう。

要するに、普段、何気に触れているどんな些細な『情報』であっても、私達の脳は確実に影響されているのですね。見たり触れたりする『情報』のすべてに対して同じことが言えるのです。ですから、私達は普段から、もっと意識的に『情報』を選んで取り込む必要があるわけです。脳に影響があるということは、当然、私達の行動にも影響が生じてしまう、ということなのです。

それをイチロー選手は、体験的に認識しているのだと思います。つまり、他人の悪いバットスイング(悪い情報)を見てしまうと、脳にそれが影響されてしまい、自分自身のバットスイングまで崩れてしまう(行動に影響してしまう)、ことを良く知っているのです。日頃から、目に入れる『情報』までも徹底して意識を向けているあたりが、イチロー選手の“超”一流たる所以なのでしょう。

何もこれはイチロー選手に限ったことではありません。普段の私達の生活でも同様なのです。これからは、『情報』は、できるだけ意識的に選択して取り入れる心構えを持ちましょう!留学情報も一緒です。私のもとに相談にくる人の中には、留学情報をたくさん集め過ぎて、かえって迷いが生じてしまい、頭の中が混乱し、何も行動を起こせなくなってしまった人も決して少なくはありません。ただ単に多くの『情報』を得れば良いというものではありません。
「情報は“量”より“質”だ」ということを、改めて強調しておきたいと思います。

では、次回は、「留学で、語学の上達を加速させる秘訣」について述べたいと思います!お楽しみに!またお会いしましょう!

ゆっきー

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子