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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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ステイ先の人種

こんにちは。ゆっきーです!

以前に、話す相手によって萎縮してしまう場合、どのように対処したらいいのか尋ねられたことがあります。あなたならどう対処しますか?

こんな場合は、前提として認識しておくと良いことがあります。それは、相手に萎縮するとしたら、往々にして、その相手に対して自分が抱くイメージに萎縮しているということです。言葉を変えていうと、ただ自分が、相手に必要以上に力を与えてしまっているということなんですね。それにより、萎縮してしまうわけです。ですから、自分が相手に力を与えることがなければ、結局、相手がどんなにスゴイといわれる人であっても、力を持つことができません。

想像してみてください。
どんな凄い人物だとしても、家に帰れば、子供から見たら、ごく普通のお父さんであり、奥さんからしたら、普通の夫なわけです。その方の家族からしたら、外でのイメージとは全く違う!なんてことは、この世の中、よくあることですよね(笑)

つまり、その違いは、相手そのものよりも、その人を評価する自分の見方によって全く違ってくるということです。相手に力があるのではありません。自分が相手に力を与えているだけです。これに気づくだけでも、大分、応対が違ってきますよ。

特にこれは、ビジネスでの交渉の際、特に新人さんは知っておくと良いでしょう。相手が社長さんであろうが、会長さんであろうが、20も30も年が離れていても、全く動じることはなくなります。だって相手に力を与えなければいいだけの話ですから。効果は実証済みですよ!

必要以上に、相手に力を与えることはない。

さて前回は、ホームステイに関して、留学生が抱きやすい誤解ということで、ホームステイ先の家族構成について述べました。実は、もうひとつ大事な話があるんです。それは、ステイ先の人種についてです。

結論から言いますと、多くの国では“人種の坩堝(るつぼ)”ですから、さまざま肌の色の人達がホスト先になります。でも、一般的にホームステイ先をイメージしてもらうと、多くの人は大概、白人家庭を想像するものです。私がアメリカ留学時にお世話になったホスト先は、南米のボリビア出身の方でした。当然、彼らは白人家庭はでなく、母国語もスペイン語です。もちろん、私に話しかけるときには英語、一方、家族同士で話すときは、英語とスペイン語でした。

その当時、日本にいる私の友人にその話をしたら、「それでは英語の勉強にならないのではないか?」と心配してくれたのですが、全くそんなことはありません。彼らは流暢に英語を話せるからです。また、私のホスト先は、自分達が外国人の立場としてアメリカに入国したこともあり、むしろ留学生の気持ちをよく理解してくれたのです。ですから、私にとっては、たいへん居心地の良いホスト先であったわけです。

ここで何を言いたいかというと、海外の多くの国では、“人種の坩堝”であるため、もともとさまざまな国籍の人達が集まって成り立っている国が多いということです。従って、当然、ホスト先も一般家庭なのですから、アフリカ系、南米系、インド系、中国系、あるいは日系など、さまざまなホスト先があるのです。そのような状況下、留学生の中には、稀にホスト先が白人家庭でないということを理由に、ホスト先を変えようとする人達もいます。しかし、それは要注意です。

ここで立場を変えて考えてみましょう。
もし、私たちが留学生の受け入れ先となった場合を、想像してみてください。受け入れるはずだった留学生に、私たちが白人家庭でないことを理由に、ホスト先を替えると言われてしまったらどのように感じるでしょうか?

いかにその発想自体が“偏見”であり、私たちに対して失礼なことであり、バカバカしく感じるでしょう。しかしながら、実際に、これと同じようなことを要望している留学生が実際いるのです。一旦、海外へ出れば、本人が気づいているかどうかは一切関係なく、このことは一種の“差別”になります。外国で肌の色のことで何かを拒絶するということは何を意味するのかを知っておかねばなりません。海外へ出たら、“日本人だから知らなかった”ということで済まされるものではありません。留学での舞台は日本国内ではなく、外国だからです。今一度、外国で生活するということはどういうことか、をはっきり認識する必要があるでしょう。

私たち日本人は、東アジア人ですね。日本にいると、日頃それをあまり意識することはありません。しかし海外へ一歩出ると、それがよく分りますし、強く意識するようになるものです。留学当初は、自分が外国人だという感覚に、妙に違和感を感じる人もいるでしょう(笑)外国で生活をする以上、その国のルール、考え方、習慣に自分から合わせていかねばなりません。留学前に、ある程度その国事情を勉強して入国することは、留学生としての最低限のマナーです。留学する国の歴史、文化、習慣等は必ず事前に書籍や雑誌、その他の媒体などで調べておきましょう。

いずれにしましても、留学生をお世話するホスト先は、いろんな人種の人達がいるということを、ぜひ、再認識しておいてくださいね。それ自体が、良いファミリーだとか、悪いファミリーだとかは一切関係がないということを最後に付け加えておきたいと思います。今回は以上です。次回は、『国によって習慣は異なる』ということについて述べたいと思います、それでは次回、お会いしましょう!

ゆっきーでした。

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子