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ゆっきー先生の「留学の夢かなえます講座」

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ホームステイについて

こんにちは。ゆっきーです!

一般的に、「逃げる」と聞くと、あまり良い意味の言葉には聞こえませんね。では、「避(よ)ける」と聞くとどうでしょうか?ちょっとニュアンスが違って聞えるのではないでしょうか?自分にとって嫌なことや困難な出来事を目前にした際、思わず逃げたくなるのを我慢して、それに立ち向かうことを選ぶ人がいます。また、それとは逆に、嫌なこと、困難なことに対して、逃げてしまう人もいるでしょう。

わたしは、もうひとつ別の選択肢があるように思います。それが「避(よ)ける」です。たとえば、誰に喧嘩を売られたとします。その相手に対して、「売られた喧嘩は買う」といって喧嘩をはじめるか、あるいは、その場から逃げるか。どちらも後々、気持ち的にシコリが残るような気がするのです。でも、そんなとき、相手にしないという選択肢もあるということです。つまり、それが「避(よ)ける」ということになると思います。戦うわけでもなければ、逃げるわけでもない。ただ「かわす」のです。

とかく人は、嫌なことや困難から逃げたらいけないという気持ちから、何でも立ち向かうという選択肢を選ぶケースが多いと思います。そんな時、いつでも戦いを挑まずに、たまには「避(よ)ける」ことをしてみても良いと思うのですね。困難に立つ向かうことは、立派な生き方ですが、困難を「避(よ)ける」生き方も同じように立派だと思います。

昔、剣の達人は、戦いを挑む輩がごろごろいる場所を、堂々と通ることをせずに、その道を「避(よ)けて」通ったそうです。これは「逃げ」ではありません。不必要な戦いを避けたのですね。ひとは、いつでも、困難を選ばなければならないことはないと思います。たまには、「かわす」生き方もありなのではないでしょうか。

避(よ)ける生き方もあり!

さて、今回は、多くの留学生にとって関心の高い、“ホームステイ”について述べたいと思います。ホームステイ滞在を希望されている方は、ホームステイに関する知識をしっかり持っておきたいものです。事前のホームステイに関する認識不足から生じるトラブルも実際多いからです。

まず、ホームステイといえば、現地の一般家庭に滞在するわけですから、現地生活を垣間見れますし、現地の人との人的交流という面からしてもたいへん有意義な滞在形態といえるでしょう。海外で生活するのであれば、一度は経験してみても良いのではないでしょうか。そんなホームステイに関する質問で多いのは、ズバリこれです!

「ホームステイ先に当たりハズレはあるのでしょうか?」
さぁ、これについてどう思いますか?留学に関心のある方でしたら、誰もが一度は耳にしていることかもしれませんね。

では、私なりの回答を述べたいと思います。このような質問をされる方の“当たりハズレ”が、どのような意味で言われたのかにもよりますが、ホスト先に当たりハズレはあると言えるでしょう。でも、私は、この“当たりハズレ”という言い方よりも、その人に“合うか、合わないか”という見方のほうが、より正確な表現なのではないかと考えているんです。このセミナーの読者には、次のことも知っておいて欲しいと思います。

たとえば、Aという留学生、Bという留学生がいます。この留学生たちが同じホスト先に滞在するとしますね。すると、こんな現象があるんです。留学生Aは、そのホスト先を「当たりのファミリーだ」と思っていても、留学生Bにとっては「ハズレのファミリーだ」という評価をしているケース。つまり、同じホスト先でも、留学生によっては違う見方をしていることがあるということです。ホームステイはホテル滞在とは違います。人と人ですから、どうしても“相性が合う、合わない”はあるわけです。日本国内でも一緒ですよね?その意味では、“当たりハズレ”があるということです。

実際、このような例は、これまでたくさん見てきましたし、実は、私自身もこれに似た体験をしているのです。私のお世話になったホスト先は、私自身にとっては、とてもよいホスト先でした。ところが、私が帰国後、そのステイ先に、別の日本人留学生が滞在したのです。そして、その日本人留学生にホストについて聞く機会があり、尋ねたら、「このホスト先は私には合いません・・・」と意外なことを言われてしまったのです。そのときしみじみ、人によって感じ方が違うものだなぁと思ったものでした。ですから、一つのホスト先に対して、「当たりハズレ」を決め付けることはできませんし、留学生によっても、ホスト先に対する印象が異なるということは認識しておきたいものです。実際、私が手配した留学生のケースの例でいえば、ホームステイ先とうまが合わずに、ホスト先を変更したという留学生は、全体の2~3%、いるかいないかでした。つまり、100人いたら、2人か3人くらいです。もちろん、ホスト先と合わないにもかかわらず、我慢して変更しなかった留学生もいるかもしれませんが、そんな割合です。ですから、それほど心配することはないと思います。自分がどのようにホスト先の方と接するかで、また状況が変わるものです。そのあたりもまた述べたいと思います。

ではここで、留学生があまり聞くことができない現場の裏話をこっそりとお話しましょう。(笑)留学生はホスト先に対して、「当たりハズレ」があると思っていますね。実は、ホスト先も留学生に対して、こんなことを思っているのです。「留学生に当たりハズレがある」と!要するに、立場は違えど、思っていること、感じていることは一緒だということです。 こんなことを知っておくのも悪くないかもしれません(笑)当たり前のことですが、彼らも同じ人間だということです。

では、次回は、これもホームステイに関する質問でわりと多いのですが、「ホスト先はお金目当てだと聞いているが、それは本当か?」という質問にお答えしたいと思います。

ゆっきーでした!

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PROFILE

Name 本橋幸夫

東京生まれ。
大学卒業後、ファイナンス会社入社。その後渡米し、帰国後、世界最大級の国際教育機関に11年間勤務。その後独立し留学コンサルティング会社を設立する。現在は、留学生向け就職支援研修会社である株式会社エストレリータに所属。これまで、しばしば新聞や雑誌等マスコミに取り上げられ、3,000名を超える留学生やワーホリメーカーに接し、留学生や企業向けに「留学」をテーマに講演・セミナーを行なう。NPO法人留学協会では、RCA海外留学アドバイザー認定試験対策講座の講師、ならびに同試験の面接官を務める。また、現在、日本認定カウンセラー協会(JACSAC)の役員を務める。総合旅行業務取扱管理者。

<著書>
「語学留学指南」(本橋幸夫著:ナカニシヤ出版)
「語学留学を10倍成功させる秘訣」小冊子