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アイルランド共和国

中世から「聖人と学者の国」として知られてきただけに、教育水準の高さは折り紙付き。小さな島国ながら、留学にはとても人気があります。90年代より急成長を遂げ、今ではヨーロッパ全体を牽引するIT産業の拠点にまで上り詰めました。人気の留学先は、博物館やショップがひしめく首都ダブリン、2番目に大きな都市コーク、西の港町ゴールウェイなど。

country data

人口: 424万人
面積: 7万282km²(北アイルランド含まず)
言語: 英語
※但し、第一公用語はアイルランド語
通貨: €(ユーロ)    ※現在のユーロのレート
※但し1999年まではポンドが使用されていた
チップの文化: なし
※一部サービス料に含まれていない場合のみ必要
気候: 最も寒い月…2月(平均5度程度)
最も暖かい月…8月(平均27度程度)

特徴

青い海、美しい海岸線、平穏な光の降り注ぐ野山…IT大国と言いながらも、手つかずの自然が広がる牧歌的な国。別名“エメラルドの島”。各地には妖精物語やヴァイキングなどケルトの伝承が未だに色濃く残るほか、吟遊詩人のアイリッシュハープをはじめとする民族音楽に触れられます。アイルランド人たちは穏やかな性格で、気さくでおしゃべり好き、外国人ともすぐ打ち解けるそう。パブはそんな彼らの社交場ですから、伝統音楽の生演奏や田舎料理を楽しみながら、愉快な会話に花を咲かせられるかもしれません。

生活費・物価

VATが高めですが、すべての商品にそれだけの税額が課せられるわけではなく、0%~13.5%の商品も定められています。家賃はダブリンが非常に高め。郊外であればフラットシェアホームステイも200€を切るなどかなり安くなることが望めます。但し、アイルランドでは一般に5ヶ月以上の滞在がフラットシェアの条件になるため、短期留学を希望する場合は要注意。

ダブリンでの生活費の目安

税率: VAT 21%
ランチ平均: 6~15€
物価: やや高め
家賃目安: フラットシェアのシングルルームで350€~
ホームステイの
月家賃:
700~900€

語学学校

政府の教育諮問機関によって設備や教員の質が審査されているだけあって、教育水準の高さは世界的に定評あり。そのため、毎年各国から15万人近い人が語学留学に来ています。語学学校の多くは私立ですが、一部の公立大学も付属の語学研修期間で留学生対象の語学コースを提供しています。一般語学コースの他には、ITや医療など業界に特化した専門英語を学べるコースや、スポーツ、文化、アート、仕事体験などを組み合わせて受講できるコースなどがあります。また、世界的に有名なアイルランドのジャーナリズムを学ぶこともあります。

音楽・アートなど

ケルトの伝統音楽ばかりが目立つ印象があるアイルランドですが、ロックやクラブミュージック、パンクなどの現代ミュージックも盛んで、伝統音楽のエッセンスを取り込んだ魅惑的なトラックが世界的に大ヒット(U2、クラナドなど)。パブやクラブ、路上など様々な場所で音楽に触れることができるほか、フルート、ホイッスル、ハープ、バゥローンなどの伝統楽器を学ぶことができます。また、料理が美味しいことで知られ、有名な田舎料理だけでなく、最近ではヌーヴェルキュイジーヌと呼ばれる前衛的なアイルランド料理も人気を博しています。

スポーツ

アイルランドはフィールドスポーツの歴史が深く、中でも伝統競技であるゲーリックフットボールとハーリングが今も国民的人気を誇っています。その他、世界的名門海岸線や平野部を利用したサイクリングやウォーキングも盛ん。世界屈指の名門コースがあるゴルフ、牧草地では雄大な眺めをバックに乗馬を興じることも。日韓ワールドカップ時の活躍が記憶に新しいサッカーアイルランド代表。しかしながら、国内にあるサッカーリーグは盛り上がりも今ひとつ。どちらかと言うとプレミアリーグを見に隣国イギリスに足を運ぶ人の方が目立つ場合も…。

観光

豊かな自然と世界遺産が織りなす幻想的な風景は、サイクリングやウォーキング、フィッシング、乗馬など、アウトドアを絡めた観光に最適。パブやレストランでは、サーモンやオイスターなど海の幸がふんだんに使われた田舎料理を、名物のスタウトビールとともに愉しむことができます。また、アイルランドはウイスキーの起源。蒸留所に足を運んでみるのもオススメです。

ビザ

日本国籍を持っている限り、国内でビザを取得する必要は一切ありません。期間に関わらず、学校に通うことを目的に渡航する場合には、現地空港での入国審査時に、ビザ申請代わりの手続きをすることになります。その際は、「帰りのチケット」「語学学校の入学許可証」「領収書など前払いした学費を証明する書類」「滞在費証明のための英文残高証明書」を提示することになります。入国審査官がすべてを確認した上で、パスポートに学生ビザのスタンプを捺印します。ただし、渡航前にパスポートの期限が渡航期間よりも 6ヶ月以上あることが条件になります。また、90日以上滞在する場合には、現地での外国人登録が必須です。なお、ワーキングホリデーの場合には、原則通り、アイルランドワーホリビザを申請する必要があります。

注意点・治安について

IRA問題の印象がありますが、これまで一般客がテロに巻き込まれた例はごくわずか。むしろ統計上は欧州諸国の中で最も凶悪犯罪が少なく、治安のよい国とされるほど。但し政治や宗教の話を慎む、貴重品は肌身離さずに持つ、治安の悪そうな裏道や夜の独り歩きに注意するなど、最低限の心がけは必要です。禁煙法により公共施設と交通機関などは全面禁煙。屋外もポイ捨ては罰金の対象になります。また、北アイルランド(ベルファウストなどアルスター地方)、はイギリス領。アイルランド入国時にイギリスで入国審査を受けていれば、北アイルランド、イギリスともに審査不要で行き来することができますが、貨幣が異なる(ポンド)、などあくまで違う国であることをお忘れなく。

その他の治安・疫病の情報は…『外務省海外安全ホームページ

緊急時は999をコール(共通番号につき、つながり次第、警察・消防・救急を選択します)。
また、アイルランドの日本大使館・領事館はこちら『外務省在外公館リスト 在アイルランド日本大使館・総領事館

こんな人にもオススメ!

  • 美しく豊穣な自然をめいっぱい堪能したい人。
  • 妖精物語、ケルト神話、アーサー王物語、キリスト教文化などに興味がある人。
  • 日本人の少ない環境をあえて選びたい人。
  • 料理やお酒、パブなど食に関する造詣を深めたい人。
  • ケルトの伝統音楽が好きな人。

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Hello from Ireland
name
TOSH IK I
country
アイルランド