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渡航先の特色/フランス

アートやグルメ、ファッションなど、あらゆる文化の発信地として知られるフランス。その一方で、EU諸国中で最大の農業国という側面もあり、豊かな自然も魅力の国です。人気の留学先は、何と言っても“芸術の都”パリ。パティシエやシェフ、音楽家やデザイナーなどの専門分野を志す人にとっては憧れの地になっています。また最近では、ニースやマルセイユなど、温暖な気候の南仏の都市も渡航先として大人気。歴史的な建築物や観光スポットも数多く、知的好奇心を満たしたいという人にはぴったりの国と言えそうです。

country data

人口: 約6400万人
面積: 54万4000㎢
言語: フランス語
通貨: €(ユーロ)
チップの文化: 原則なし
※特別なことを頼んだときやタクシーなどでは必要な場合も。
気候: もっとも寒い月…1月(4~7℃)
もっとも暑い月…8月(16~25℃)
国土が広いため、地方によって気候はまちまち。海岸沿いの西部は、雨が多く、一年を通して穏やか。内陸では、夏と冬の寒暖の差が激しい傾向があります。また海岸沿いの南部は地中海性気候に属しており、カラっとした夏、湿気のある冬が特徴です。

特徴

西ヨーロッパ最大の面積を誇るフランスは、豊かな自然と洗練された文化が共存する国。特に首都・パリは、古来から“ヨーロッパの十字路”と呼ばれ、世界の文化の中心地として栄えてきました。毎年開催されているパリコレはファッション業界最大のイベントとして知られており、今なお世界の流行をリードし続けています。またパリ以外の地方都市にも、それぞれ異なる魅力がいっぱい。中でも個性豊かな郷土料理とその土地が生んだ芳醇なワインは、世界中の美食家を虜にしています。近年ではフランスの若者の間で日本のアニメ・マンガが流行していることもあり、親日家も急増中です。

生活費・物価

VATが19.6%ということもあり、物価はヨーロッパの中でもかなり高め。ただし野菜や果物などの食品は安く手に入るので、自炊派は節約も可能です。また2009年7月からは、外食にかかるVATも5.5%に引き下げられており、これまでよりはカフェやレストランも利用しやすくなっています。パリの家賃は高く、東京都心並み。地方都市ならば、いくぶん安く借りることができます。渡航中は、「ステュディオ」と呼ばれるワンルームマンションでのひとり暮らし、またはアパルトマンでのルームシェアが一般的な滞在スタイルです。

パリでの生活費の目安

税率: VAT 19.6%(食品、外食、本は5.5%)
ランチ平均: 5~12€
物価: 全体的に高め
家賃目安: アパート600€~
ホームステイの
月家賃:
800€~1050€(パリの場合。地方は半額程度)

語学学校

語学学校は、主に私立と大学付属の二種類に分けられます。私立は最短1週間から留学が可能で、少人数制がほとんど。丁寧な指導により、短期間で会話力を高めることができます。大学付属は、1ヶ月間または1学期ごとにカリキュラムが組まれており、文法や文学も含めて総合的に語学が学べるのが最大の魅力。よりアカデミックな雰囲気の中、フランス語を学ぶことができます。語学の他には、料理学校や製菓学校、フラワーアレンジメントスクールなどが人気。語学学校が主催しているカルチャースクールも数多く、語学力を身につけながら趣味を極めることもできます。

音楽・アートなど

“芸術の都”パリには、大小140以上の美術館が存在。中でも有名なのが、「モナ・リザ」「ミロのヴィーナス」をはじめ美術史に燦然と輝く名品を集めたルーヴル美術館、駅舎の建物をそのまま利用したオルセー美術館、そして近・現代美術の宝庫である国立近代美術館。この三大美術館さえ押さえておけば、西洋美術史はひと通りカバーできるといっても過言ではありません。またフランスに滞在するのなら、バレエやオペラも見ておきたいところ。荘厳な装飾に包まれたパリ・オペラ座は、絶対に足を踏み入れる価値アリ。公演や席によっては7€からチケットを手に入れることもできますが、高いチケットを奮発して、思い切り非日常を楽しむのがおすすめです。

スポーツ

フランスはサッカーの強豪国であり、サッカーがとても人気です。ただしフランスの有名選手は、国外リーグに移籍していることが多く、国内リーグであるリーグ・アンは盛り上がりに欠けるという意見もしばしば。その代わりに、サッカーと人気を二分しているのがラグビー。「シャンパン・ラグビー」と呼ばれる華麗なプレースタイルは、世界中のファンを魅了しています。またモータースポーツや自転車競技も盛んで、ル・マン24時間レースやF1フランスグランプリ、ツール・ド・フランスなどの大会の会期中は、フランス中が熱い空気に包まれます。

観光

ルーヴル美術館やオペラ座、エッフェル塔など、パリには人生で一度は訪れたい有名スポットが盛りだくさん。世界遺産でもあるモン・サン・ミッシェル、ノートル・ダム寺院をはじめ、中世建築の傑作も数多く残されており、フランスの歴史を肌で感じることができます。日用雑貨やアンティーク小物などがずらりと並ぶ「蚤の市」も、パリ滞在の楽しみのひとつ。店主との値段交渉で、フランス語を鍛えてみるのもオツなものです。また古城が残るロワール地方、ワインの産地として知られるブルゴーニュ地方、高級リゾート地でもあるコート・ダジュール地方など、フランスの地方はそれぞれに異なる魅力にあふれています。地域によって景観も食文化もまったく異なるので、ぜひ足を伸ばしてみてください。

ビザ

3か月以内の滞在の場合、原則的にビザは必要ありません。3か月以上の滞在を予定している場合には、就労、学生ともにビザが必要。ビザは在日フランス大使館で申請、受領できます。またビザの受給者は、フランスに入国後3か月以内に居住県管轄の移民局「OFII」に出頭し、戸籍及びフランスでの住居証明の提出、写真1枚の提出、申請料金の支払い、健康診断などの手続きをしなくてはいけません。もしこれらの手続きを行わなかった場合は、不法滞在と見なされ、取得ビザも失効してしまいます。ビザの有効期限は最長1年。1年以上滞在したい場合は、有効期限が切れる2か月前に、管轄の警察署や県庁に滞在許可証を申請する必要があります。また、フランスにはワーキング・ホリデー制度があり、ワーキング・ホリデービザの取得も可能です。

注意点・治安について

海外からの観光客が多いフランスでは、スリ、置き引き、ひったくりなどの犯罪が多発。子供や女性を含むスリグループによる犯行、偽警察官による詐欺事件など、巧妙な手口の犯罪も増えています。お金持ちというイメージの強い日本人は、ターゲットにもなりやすいので十分な注意が必要。地下鉄や美術館、のみの市など、人が集まるところには貴重品やブランドバッグを持っていかないなどの自己防衛が大切です。またフランスは、2007年より禁煙令が施工されており、全土において公共施設等での喫煙は禁止。違反者には、罰金刑が科せられます。

緊急時は、警察17、救急医療15、消防署18をコール。

またフランスの日本大使館・領事館はこちら『外務省在外公館リスト 在フランス日本大使館・総領事館』

こんな人にもオススメ!

  • ワインやフランス料理など、食に興味がある人。
  • 歴史的なスポットを観て回るのが好きな人。
  • ファッションやアートなど、世界のモードに触れたい人。
  • 趣ある街並みや田園風景など、美しい景観の場所で勉学に励みたい人。
  • 少女漫画や宝塚などが好きな人。
  • 芸術鑑賞が好きな人。

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