南半球オセアニアに位置する「世界で最も大きな島/最も小さな大陸」。国土の多くは砂漠で覆われているため、居住区や都市部はほとんど沿岸に存在しています。そのような中、留学先として人気なのは、東オーストラリア州。中でも首都キャンベラの10倍以上の人口が集まるシドニーとメルボルン、ケアンズ、ブリスベンとビーチとしても有名なゴールドコーストを選ぶ人が多いようです。西オーストラリア州では世界で一番美しいと形容される、オーストラリア第4の都市・パースが人気です。
人口: | 約2102万人 |
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面積: | 770万km² |
言語: | 英語 |
通貨: | A$ (オーストラリアドル) ※現在のオーストラリアドルのレート |
チップの文化: | 原則なし。ですが近年レストランなどではチップが必要となる場合が増えています。また現地の人の国民性からか、タクシーではA$1~2以下のお釣りをチップとして渡すことも多いようです。 |
気候: | 最も寒い月…7月(平均8~16度程度) 最も暖かい月…1月(平均19~26度程度) 南半球にあるため日本とは季節が逆。一年を通して温暖な気候で、ケアンズは熱帯気候、ブリスベンは亜熱帯、シドニーとメルボルンには四季があります。日本に比べて約5倍の紫外線量と言われています。 |
圧倒的な国土の広さと人口密度の低さ、そして温暖な気候からのんびり温厚な文化が発達。ジャングルや砂漠、グレートバリアリーフに代表される大自然はまさしく野生の宝庫。先住民アボリジニとも助け合いながら国家を形成する多民族国家のフレンドリーな国民性もまた、そうしたダイナミックな自然とともに世界中の人々を引きつけています。また、カナダやニュージーランド同様イギリス連邦の一国で、そのため英国的な雰囲気がところどころに残っています。ちなみに食料品や、高校の旅行・ホームステイ、70以上もの姉妹都市契約など…日本人にとっては何かと関係の深い国と言えるでしょう。
安めだと思われがちな物価は、時期にもよりますが、日本よりも少し安い程度と思っているのが良いでしょう。但し、同じオーストラリア内でも、パースなど西オーストラリア州とケアンズやブリスベンなどのクイーンズランド州(ゴールドコースト除く)は首都圏に比べて比較的物価も安く、家賃もフラットシェアで240~600A$程度です。
シドニーでの生活費の目安
税率: | GST 10%(但し物品により0%もあり) |
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ランチ平均: | 5~12 A$ |
物価: | 生鮮食料品は安め、それ以外は日本よりやや割安 |
家賃目安: | フラットシェアのシングルルームで600~750 A$ |
ホームステイの 月家賃: |
700~1000 A$程度 |
オーストラリアの語学学校は、柔軟でバランスの取れたカリキュラムと自主性も重んじる学習形態で定評があり、世界中から年間35万人近い人々がここオーストラリアに留学しています。その背景には、率先して留学生をバックアップするオーストラリアの教育機関と、教育水準の高さへの信頼があります。ちなみにイギリスのタイムズ紙で発表された『世界のトップ大学』のランキングで、1位から100位中のおよそ20校をオーストラリアの大学が占めたことからも、国全体で教育への取り組みが高まっていることがうかがい知れるでしょう。
美術館や博物館は各地に点在しますが、圧倒的な数を誇るのはメルボルン。地域を挙げて文化芸術の発展・向上に勤めるだけあって、ギャラリーも多数、アーティストも数多く住んでいます。オーストラリアの芸術鑑賞を語る上で外せないのは、オペラハウス。オペラ・オーストラリアやシドニー交響楽団、オーストラリアン・バレエ、シドニーダンスカンパニーなどが講演を行うほか、美しいフォルムが評価され、世界遺産にも登録されました。一方、オーストラリアの音楽シーンは、知名度の高いアーティストこそ多くはないものの、声量あふれるアボリジナル・ミュージックは注目する人も多いよう。もちろんロックやエレクトロニカ、ジャズ、テクノなどにもしっかり触れることができます。
トレッキングやカヤックなどのアウトドアがお勧めであることは言うまでもありませんが、そもそも温暖なオーストラリアでは、スポーツがとても盛ん。ジョギングやマリンスポーツは当然のこと、ラグビー、ゴルフ、テニスなども日常的に親しむ人が多いです。スポーツ観戦も、サッカー、オージーフットボール(オーストラリアルールのフットボール)、競馬、モータースポーツ、バスケットボール、ラグビー、テニス、クリケットなど実に多様。なお、人気の高いラグビーは複数のリーグが存在し、中でもラグビーリーグが人気です。
先述のオペラハウスを始め、エアーズロック、グレートバリアリーフ、タスマニア原生国立公園、カカドゥ国立公園、ブルーマウンテンなど、オーストラリアは17もの世界遺産が存在するまさに宝庫。中でもクイーンズランド州のグレートバリアリーフは、スキューバダイビングをする人なら一度は訪れてみたい場所でしょう。こうした世界遺産を回るのも良いですが、なにより現地は野生動物の宝庫。コアラやペンギン、ワラビー、エミューなどの動物と出会えるのは、ここならではの魅力です。また、オーストラリアはフランスやイタリアと並ぶ世界有数のワイン生産国。ワインカントリーを訪れ、ブドウ畑ののどかな風景を堪能する人も多いです。
期間にかかわらず、原則として必要です。また、オーストラリアにワーキングホリデーをする場合、下記の条件を満たした場合に限り、さらにもう1年期間を延長することができます。
各種ビザ申請はオーストラリア大使館ビザ査証課(東京都港区)で行えます。
その他、詳細はオーストラリア大使館ビザ査証課をご覧下さい。
自然が時には牙を向くことがあります。12~2月を中心とした夏期にはブッシュファイア(山火事)が発生しやすく、ご用心を。マリンスポーツを嗜む際も、波が荒く水温差も激しいため、無理はしないように気をつけましょう。また、オゾンホールの影響もあり、紫外線量が日本の5倍以上と言われ、皮膚癌発生率が高い点は要注意。UV対策は念入りに。現地の小学校などにサンスクリーン剤が常備されていたり、防止を被らない子供の外遊びを禁じているところもあるほどです。治安に関しては比較的良好ですが、近年犯罪件数は増加。極端に神経質になる必要はありませんが、無防備な日本人をターゲットになりやすい分、油断は禁物です。
緊急時は000をコール(共通番号につき、つながり次第、警察・消防・救急を選択します)。
また、オーストラリアの日本大使館・領事館はこちら『外務省在外公館リスト 在オーストラリア日本大使館・総領事館』