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HOW TO PEACE BOAT

一度にいろんな国を見て回りたいし、現地の人と交流もしたい! そんな欲張りな人にオススメなのが、ピースボートの地球一周の船旅。海外経験の選択肢のひとつとして頭に入れておきたい“ピースボート”についてご紹介!

ピースボートとは?

ピースボートとは、「みんなが主役で船を出す」を合言葉に設立された、国際交流の船旅をコーディネートするNGOです。ピースボートが企画されたのは1983年のこと。歴史教科書問題を報道で知った早稲田大学の学生が「自分たちの目で歴史の真実を確かめたい」と考え、アジアを回る船旅を企画したことがそのきっかけです。

1990年代には「世界にも、もっと目を向けよう」とアジアから世界へと規模を拡大。これまで66回のクルーズを行い、計180以上の寄港地をめぐってきました。ピースボートの目的は、国と国との利害関係からは離れた“草の根の交流”。そのため、船上や各寄港地では、世界について知り、そして考えるためのプログラムを実施しています。寄港地での文化交流やスポーツ交流、水先案内人と呼ばれるゲスト参加者による講座、紛争地域に住む学生との交流など、プログラムは多種多様。また乗船中、参加者は手話や社交ダンス、折り紙教室など、自分の得意分野を生かした自主企画を自由に立てることができます。参加者の年齢も、10代から90代までさまざま。国際交流だけではなく、世代を超えた交流が楽しめるのもピースボートの魅力と言えます。

ピースボートに参加する意義とは?

単に「国際交流がしたい!」というのであれば、3カ月の海外留学でも経験はできるはず。ピースボートの最大のメリットは、やはり世界中のいろんな国に行けること。さまざまな歴史背景を持ち、さまざまな環境下にある国をめぐることで、世界の広さを実感し、想像力を豊かにすることができるのです。またピースボートでは、普通の旅行やツアーでは絶対に行かないような地域もめぐります。世界の貧困を目の当たりにしたり、環境破壊の現状を知ったり。3カ月の旅の中には、今後の自分の人生を考えるうえでヒントになるようなことも、ふんだんに散りばめられています。ただしそのヒントを使うか使わないかは参加者しだい。せっかく3カ月を過ごすのであれば、ヒントを見逃さないようにしたいものです。

ピースボートで語学力はアップできる?

約3カ月、日本を離れるピースボートの船旅。「楽しい経験がいっぱい!」というだけじゃ、心もとない人も多いはず。そんな人たちのために、ピースボートの船上では、有料の語学プログラムGET(GLOBAL ENGLISH TRAINING)を実施しています。GETで学ぶ英語は、学校で学ぶ英語とは異なる「コミュニケーション・ツール」としての英語。文法や発音にとらわれず、自分のスタイルで英語を話そう、というのがそのコンセプトです。

そもそも、現在、地球上で英語を話すのは20億人。そのうちネイティブとして英語を使っているのは4億人程度と言われています。他の16億人は、英語が公用語だけれど母国語は違っていたりと、英語圏以外で英語を使用。人口的にいえば、アメリカ英語やイギリス英語などのネイティブ英語は、マイノリティと言えるのです。ところが多くの日本人は、世界各地にいろんな英語があるのにもかかわらず、ネイティブ英語に特化した勉強をしようとしています。そのため常にネイティブ英語を話せる人に対して劣等感を抱くことになり、自分の英語に自信が持てなくなっているのが現状です。GETでは、こうした日本人の劣等感を打破すべく、独自のプログラムを展開しています。レッスンは、4~6名の少人数制。「本気で英語が話せるようになりたい」「寄港地でちょっと交流したい」など、目的に応じて先生がカリキュラムを組んでくれます。さらに教室でのレッスンだけでなく、船内各地で英語を使ったアクティビティーも実施。船内のバーで外国人スタッフに英語で注文を試みたり、英語で作品を作ったり。実践的でユニークな内容が満載で、楽しく英語に慣れることが可能です。寄港地では、短期ホームステイなどのチャレンジ・プログラムも実施。現地の人との出会いや交流を通して、自分の英語力の向上を実感できます。

ピースボートに参加するには?

ピースボートの申し込みは各クルーズ10か月前から。1回のクルーズにつき、定員は1200名ほどです。乗船に必要なものは、パスポート。飛行機で入国するのとは異なり、日本国籍を持っているなら、基本的にビザを事前に取る必要ありません。ビザが必要な国に寄港する場合は、旅行会社が手続きの代行をしてくれます。船内での食事はすでに旅行代金に含まれているため、使うお金は寄港地でのお土産程度。3カ月で数万円しか使わない人もいれば、百万単位で使う人もいます。船内のバーでの飲食やオプショナルツアーの追加などは、カードで精算することも可能です。また、学生など若い世代にとって、最も気になるのが旅行代金。ピースボートでは、金銭的に余裕がない人のために、ボランティア・スタッフ制度を設けています。こちらはボランティア・スタッフに登録して、さまざまな活動をすることで、船賃が割引されていくというシステム。ボランティア・スタッフの活動には、ピースボートの宣伝活動や、地雷撤去支援のための募金活動などが含まれます。

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